卓球プレースタイル設計:戦略と独創性の融合−5つのヒント


卓球のプレースタイル設計は勝利を目指す上で欠かせません。このブログでは、戦略と創造性を融合させた効果的な卓球プレースタイル設計のヒントを5つご紹介します。プレースタイルという設計図を持たず、練習内容もコロコロ変わっている迷子の方は必見です。

はじめに
皆さんは自分のプレースタイルをしっかりと確立していますか?指導者がいる人はあまり悩まない問題ですね。プレースタイルという設計図がないと、必要のない練習をして時間を無駄にしたり、何より試合で勝てません。私も学生の頃に、あれもこれもと手当たり次第に練習メニューを変えてきたことを後悔してます。
皆さんには、同じ失敗をしてほしくないので、プレースタイルに悩みを持った方は記事を読んでいただけると嬉しいです。

プレースタイル設計 5つのヒント

  • 自分の得意なことを把握する
  • 周りの上手い選手を参考にする
  • 緊張した場面を想定しておく
  • 相手によって変更する柔軟性がある
  • 一度設計しても、定期的に見直す

1. 自分の得意なことを把握する

自分が得意な技術を把握して、それが試合中に引き出せる展開を作りましょう。
そんなこと言われても、自分の得意なことがわからない人もいると思います。
試合動画を撮って見返すのもアリですが、恐らくあまり意味がないと思います。
自分の得意な展開を意識していない時点で試合をしても、色々なことをしていて、どの技術の精度もまちまちだと思うからです。

そこで、自分が得意なサーブを軸に設計することをオススメします!
自分の得意技術がわからなくでも、普段練習や試合でよく出しているサーブは分かるはず。
サーブから考えることをオススメする理由は、それが一番手取り早いからです。
例えば、下回転系のサーブが得意で試合中もよく使用するなら、現時点でツッツキでレシーブされる展開が多く発生している思います。それならツッツキをドライブしてからの展開を沢山練習すれば、それが自分の得意技術となり、プレーの軸を作ることができます。

2.周りの上手い選手を参考にする

自分がどんなプレーをしたいのかが分からない人は、周りの上手い人や、トップ選手の動画などをみて、「自分もこんなふうになりたい!」という憧れの気持ちからプレースタイルを設計しても良いと思います。この方法は1.自分の得意なことを把握する、よりは遠回りで手間もかかる方法ですが、新しい技術・戦術に挑戦することで、新しい自分の才能を見つけられるかもしれません。

3.緊張した場面を想定しておく

緊張した場面で使えない技術を軸にプレースタイルを設計しても、本番の試合で使えないので意味がありません。重要な試合では必ず緊張します。普段できることの半分もできなくなります。そんな状況下でも自信を持って使える技術はありますか?
緊張した試合を思い返してみましょう。試合動画を振り返るのも良いです。自分が緊張した場面で使っているサーブ、レシーブを確認しましょう。それが本当に試合で使える技術なので、それをベースにプレースタイルを設計しましょう。
例えば私の例ですと、普段は下回転サーブを得意としてますが、緊張した場面では、普段の5割くらいの回転量のサーブになり長さも少し長くなります。すると、返ってくるレシーブも普段とは異なり、少し浮いた回転量の少ないツッツキが返ってくるので、それを3球目でフォアで狙う、というプレーをします。
緊張した場面で出せるサーブと返ってくるレシーブ、自信のあるフォアハンドを使ったプレーを用意しています。

4.相手によって臨機応変に変更できる柔軟性

これまでは自分のことだけを考えてプレースタイルの設計について記述しましたが、卓球とは相手がいるスポーツで、自分がやりたいプレーばかりではありません。自分が攻撃された時の守備のプレーが試合の約半分を占めるので、守備技術を身につける必要があります。例えば、多少甘くなっても確実に入れるレシーブ、ループドライブをカウンターなどせず確実にブロックして返球する技術などです。
普段の練習では、緊張もしていないし、相手のボールに慣れている、サーブの回転も大体わかるので、カウンターをしたり、レシーブから強気のフリックなどをしてしまいますが、本番ではそれらの技術は使えません。ここを勘違いしてる人が初中級者(県大会入賞以下)では非常に多いと思います。練習のための練習になっていて、本番の試合になると途端に弱くなります。
そうならないためにも、意識的に守備的なプレーを練習するように心がけてください。

5.一度設計しても、定期的に見直す

自分のプレースタイルは、自分の競技レベルにあわせて設計する必要があります。
・初級者(中・高生で県大会には出場できないくらい)
このレベルだと凡ミスを減らすことが勝敗に直結します。相手に攻撃されたから負けた、自分の攻撃が決まったから勝った、と考えがちですが、この競技レベルだと、凡ミスが多い方が負けてるだけのケースが多いです。自分の試合動画を見返してお互いの凡ミスを数えてみればわかると思います。このレベルのプレースタイルではミスをせずに入れ続けるプレースタイルが勝ちやすいです。速いドライブやカウンターなどは絶対にやってはいけません。自分が攻撃するときは5割くらいの力で打ち、相手に攻撃されたときは、甘くなって良いのでブロックで確実に返球する。これさえできるようになれば勝てるようになります。
・中級者(高校生で県大会ランカー手前くらい)
このレベルになると相手の凡ミスは少なくなり、攻められてばかりだと少し勝つのが難しくなってきます。自分の得意な展開を作ってプレースタイルを構築している方が良いです。自分がサーブを持ったときは、確実に攻撃して、レシーブではしっかり守るということができているかが、脱中級者のポイントになるかと思います。
・上級者(全国大会出場レベル)
このレベルになると、中級者には通用していた技術が通用しなくなり、卓球を攻撃的に進化させる必要があります。レシーブでもチキータなどの攻撃的な技術を使ったり、相手にわざと打たせてカウンターを狙うなどのプレーも練習が必要になります。
また、凡ミスも非常に少なくなり、卓球の基礎レベル(フットワーク力、質の高い両ハンド)が高くないと勝ち進むのは難しいです。


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