卓球界で人気を誇るバタフライの「インナーフォースレイヤー」シリーズを徹底的に試打してみました!使用したラバーは、フォア面に「ディグニクス05」、バック面に「ファスタークG-1」。試打したラケットは以下の4本です。
- インナーフォースレイヤーZLC(84g)
- インナーフォースレイヤーALC(85g)
- インナーフォースレイヤーALC.S(82g)
- インナーフォースレイヤーZLF(81g)
※軽めの個体を選定しました
各ラケットの特徴や感想をまとめたので、ぜひラケット選びの参考にしてください!
弾み性能比較
ZLC ≒ ALC >> ALC.S > ZLF
弾みの強さではZLCとALCが圧倒的で、特にドライブ時に威力の差が現れました。ZLCは伸びるボールを作りやすく、引き合いでの威力は抜群。
一方で、ALC.SやZLFは初速は出るものの、台にバウンドしてからのボールの伸びが弱く、引き合いでは失速しやすい印象でした。
回転性能比較
ZLC > ALC >> ALC.S > ZLF
回転技術では、ZLCが最も優秀。球持ちが良く、ボールにしっかりと回転をかけられる感覚があります。ALCも負けておらず、回転をかける技術が得意な選手にはぴったりです。
一方、ALC.SやZLFは球離れが早く、回転をかける前にボールが飛んでしまう印象。特にサーブやドライブで回転をかけるのが難しいため、柔らかいラバーを貼ることでカバーするのが良いかもしれません。
打球感とフィーリング
打球感がソフト順
ZLC > ALC > ALC.S > ZLF
打球感では、ZLCが最も柔らかく、どんな技術でも球を掴む感覚がありました。ALCはそれに次ぐソフトな感触ですが、わずかに硬さを感じる場面も。
一方、ALC.SやZLFは意外にもハードな感覚。手に響く打球感が強く、エネルギーロスが気になる場面も。特にZLFは硬いだけでなく、手に「ポンッ」という独特の響きを残し好みが分かれます。
技術別の使いやすさ
ここからは4種類のラケットを、技術別に比較したよ
ドライブ性能
ZLC > ALC > ALC.S > ZLF
回転とスピードの両立がしやすいZLCは、ドライブ技術において最も使いやすい印象。ループドライブやスピードドライブでも、高い安定感を感じました。
ALC.Sはループドライブでは良好な感触があるものの、スピードドライブでは「棒球」が出やすい傾向。ZLFは回転をかけるのが難しく、ドライブ重視のプレイヤーには不向きかもしれません。
スマッシュ性能
ZLF ≒ ALC.S > ALC > ZLC
硬い打球感を持つZLFとALC.Sは、ミート系技術で本領発揮しました!カット打ちでミート打法をするのがやり易い。ボールが素直に飛ぶため、力を入れずに楽に決められます。
ZLCは球を掴む感覚が強いため、スマッシュでは若干扱いにくい場面がありましたが、慣れれば問題ない範囲です。
ブロック性能
ZLF ≒ ALC.S > ALC > ZLC
ZLFとALC.Sはブロック時にボールが自然に収まり、回転の影響を受けにくいため非常に安心感があります。特にループドライブへの対応がやりやすく、ボールをコントロールしている感覚がありました。
とにかく一球多く返球して流れを変えたい場面で活躍するでしょう。
一方で、ZLCは回転の影響を強く受けるため、ブロックでは上級者向けと感じる場面がありました。
ツッツキ・ストップ性能
ZLC ≒ ALC >> ALC.S > ZLF
ZLCとALCはツッツキやストップで抜群の回転性能を発揮。特にストップでの細かいコントロールがしやすく、相手に簡単に攻めさせないボールが作れます。
ALC.SとZLFはストップの際に勝手に飛んでしまう感覚があり、回転がかからず棒球になりがちです。ツッツキでは問題ありませんが、繊細な技術では苦労する場面がありました。
こんな人にオススメ!
- ZLC:回転を重視し、ドライブや攻撃的なプレーを得意とする選手向け。回転をかけた威力のあるボールを求める選手に最適!
- ALC:どの技術もやりやすく、攻守のバランスを取りたいオールラウンダーにオススメ。
- ALC.S:回転系技術とミート系技術をバランスよく使いたい選手に適しているが、スピード重視の選手には物足りないかも。
- ZLF:スマッシュやブロックを多用し、守備で粘りたい選手にオススメ。ただし、回転を求めるプレーには不向き。
いかがでしたか?今回の試打感想を参考に、あなたにぴったりのラケットを見つけてくださいね!
どのラケットも個性が光る一本なので、ぜひ試してみてください!