【サーブ練習のコツ】練習メニューの考え方とポイント


サーブ力は試合の勝敗に直結します。それなのに、サーブ練習をしている人って少ないですよね・・・皆さんはサーブ力を鍛えまくって、試合で活躍して下さい!
ただし、サーブ練習はただ漠然とやっても効果は出ません!
この記事では、新しいサーブの習得、既存のサーブのレベルアップの両方に焦点を当て、練習方法と気を付けるポイントについて紹介します。

1. 新しいサーブの習得

  • 試合で効果があったサーブを練習しよう
  • 相手に出されてイヤだったサーブをマネする
  • パッと思いついたサーブを出してみよう
  • トップ選手のサーブの模倣(あまりオススメしない)

2. 今持っているサーブのレベルアップ

  • サーブの重要要素 ①高さ>②長さ>③コース>④回転>⑤分かりにくさ
  • 低いサーブの習得方法
  • コース狙いの精度向上
  • サーブの回転量を上げる方法
  • 分かりにくいサーブの工夫

1. 新しいサーブの習得

・試合中に出してみて効いたサーブを練習する。

試合中に負けそうになって、苦し紛れで新しいサーブを考えつくことってありますよね(非常に稀ですが・・)。思いがけず効果があったサーブは、精度を上げれば強力な武器になる可能性が高いです。既に効果が証明されているんですから、積極的に練習しましょう。

逆に練習したけど、試合で全然効かないサーブは練習をしない方が良いと思います。早めに見切りをつけて、時間を有効活用しましょう!

・相手に出されてイヤだったサーブをマネする

相手に苦しめられたサーブを分析して、自分の武器として取り入れましょう。
自分でサーブをレシーブした経験からなぜ苦しめられたかを考察できますよね(モーションで判断しにくい、第一バウンドが全て同じで長短が判断できなかた等)。
その時のイメージを忘れないうちに、練習に取り組んで新しい自分の武器にしましょう!

・パッと思いつきのサーブ

日常生活の暇な時になんとなく思いついたサーブ、これは創造性に溢れた唯一無二のサーブに進化する可能性があります。ちょっとヘンテコなサーブでも練習して試合で試してみる価値はありますよ。

・トップ選手のサーブを真似する。

トップ選手の模倣をすることで新しいサーブを習得する方法もありますが、あまりオススメはできません。理由は真似をするのが非常に難しいから。
まず、トップ選手の頭脳が無いと、トップ選手のサーブがそもそも理解できません。
実際に受けていないので何が優れているのかも分かりにくいです。とてもじゃ無いですが、YOUTUBEで見ただけでは伝わりません。
技術的にも模倣するのが困難なケースが多く、結果、モノマネレベルで効果的なサーブになりません。
以上の理由から、トップ選手のサーブの模倣は一部の人を除いて(全国でも上位)、あまりオススメはできない方法です。

2. 今のサーブのレベルアップ

・サーブの重要要素

良いサーブとは?
そもそも、良いサーブってどんなサーブでしょうか?
私は、良いサーブ=レシーブを限定させ、思った通りのレシーブが返ってくるサーブ、だと思っています。
低さ>長さ>コース>回転>分かりにくさ、の順番で重要になります。

特に高さ、長さをコントロールの精度が悪いと、相手に強打と言う選択肢を与えるので、レシーブを限定させるどころではありません。

①低いサーブを出す練習
ネットすれすれの低いサーブなら、まったく回転がかかっていないナックルサーブでも、強打することはできませんよね。低くサーブを出すだけで大幅にレシーブの選択肢を狭めることができ、ラリーを優位にすることができます。

練習方法
ワザとネットインサーブの練習をする
もちろん試合では使えません笑、けどしっかり皆さんの役に立つ練習なんです。
私もジュニアの時に教わった方法で、この練習を取り入れてからは、サーブを低くする感覚が掴めて、レシーブから強打されることは無くなりました。

普段皆さんが使っているサーブで構いませんので、
ワザとネットの白線部分にサーブを当てて、それを5球連続で当てられるようになったらクリアです。
この練習をやるとサーブの高さを意識できますし、普段自分が出しているサーブの高さも改めて自覚できます。
普段のサーブ練習に取り入れてみて下さい。

②、③長さ、コースを狙い通りに出す練習
自分が狙ったところにサーブを出せるように練習しましょう。
ありきたりですが、的当てが効果的です。私はよくペットボトルやタオルを使って的当てをしています。5回連続で当てるなどのルールを設けると緊張感も出てきて高い集中力で練習できます。

④回転をかける練習
強い回転をかけるには体全身を使います。
まずは細かいコントロールは気にせずに練習したいので、壁やネット、自宅ならカーテンなどに向かって、思いっきり回転をかける練習をしましょう。どうすれば強い回転がかけられるかを感覚として覚えていきましょう。この練習はシンプルですが、あのワルドナーも練習に取り入れていた方法になります。
回転をかける感覚が身に付いたら、卓球台を使った練習に移行しますが、いきなりサーブ練習はしません。まずは、その強い回転をかけた状態でボールをコントロールする感覚を身につけましょう。強い回転をかけて的にボールを当てるゲームをしてみるのが効果的です。これが思ったより難しい・・・それができるようになったら徐々にサーブの形に近づけてサーブを完成させましょう。

強い回転をかけるためにスイングスピードを速くする必要があり、その状態でボールを繊細にコントロールしなくてはいけません。
人間の体は強い力を発揮するほど、動きの誤差が大きくなります。コントロールができるまで沢山の練習が必要ですので粘り強く練習して下さい。

以上、回転量の多いサーブをマスターするのがいかに大変か分かって頂けたでしょうか?
それなら、回転量を落として、サーブの低さ、長さをマスターした方が楽だし、効果的でもあるので、回転量を上げるのは程々にしておいた方が良いですね。

⑤分かりにくさ
分かりにくいサーブを出すには結構工夫が必要です。ここまで気をつけてサーブを出す人はかなりの上級者だと思います。
一番効率が良い練習方法は、まず、試合に出て色々な人のサーブを受けてみることです。その中で「この人のサーブは回転が分かりにくい」、「この人はロングサーブとショートサーブのどっちがくるか直前まで分からない」などの経験をしてみるのが一番です。そして、何で分かりにくいのかもその試合の中で経験しているはずです。例えば、「相手の回転のかけ方が独特で分かりにくい」、「フォームに惑わされた」、「飛び方が全部同じで困惑した」など、ある程度わかりにくいサーブのヒントを貰っているはずですので、その経験をきっかけにしてサーブ練習をしてみましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事が皆さんのサーブ技術の上達に少しでも役に立ち、より卓球の奥深さを感じて貰えると嬉しいです。

この記事では書きませんでしたが、サーブ練習をする時って一人で黙々とやるので、集中力が持ちませんよね。。。そんな人のためにサーブ練習で集中力を継続させるコツについても別記事にまとめましたので参考にして下さい。
サーブ練習で集中力を保つ方法


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