弾む vs 弾まない|ラケットを使い比べてわかった、勝てる用具の条件


「弾むラケットの方が威力が出るし、強くなれる」
「みんなが使ってるから弾むラケット使おう」

そう思って、私はアウターラケット(ティモボルALC)を使っていました。

でも、ある日、試合動画を見返してみて衝撃。
威力で得点したシーンが、1本もなかったんです

「これ、自分に本当に合ってるのか?」
そう思い、思い切って弾まないラケット(スワット)に変え、大会でも試してみました。

本番で使ってみないとホントのところは分からないもんね〜

弾むラケットでやりやすい技術・やりにくい技術、弾まないラケットでやりやすい技術・やりにくい技術が、明確に分かれました。

この記事でわかること

  • 弾むラケットでやりやすい/やりにくい技術
  • 弾まないラケットでやりやすい/やりにくい技術
  • ラケット変更で試合内容がどう変わったか(得点パターン・安定感など)
  • プレースタイル別のおすすめ用具
  • “勝てる用具”を見つけるために必要な視点

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。紹介している商品には一部広告リンクが含まれます。

なぜ弾むラケットから弾まないラケットに変えたのか?

アウター素材の弾むラケットを使っていたのは、スピードや回転量で得点する“威力”を求めていたから。
実際、練習では球が速く、打球音も派手で、手応えはありました。

でも、試合の動画を見返してみると──
相手が触れないほどのスピードで抜いたシーンも、回転でオーバーミスさせたシーンも、殆どありませんでした。

けど、威力があった方が得点になるんじゃない?

レベルにもよるけど、威力と得点にはあまり関係ないよ

全国でも勝ち上がる選手は別ですが、地区予選レベルでは先手を取って攻撃を仕掛けられた時点でほぼ得点になります。

弾む用具はボールの威力(あまり重要でない)を得る代わりに、ツッツキやブロックのコントロールミスなどで攻撃に辿り着く前の凡ミスが増えてしまいました。

つまり、攻撃前の主導権争いで先手を取るためにコントロールを優先して、そこまで重要ではないボールの威力を犠牲にする判断をしました。

アリレートのアウター(ティモボルALC)から木材7枚(SWAT)に変更してみたました。

弾む vs 弾まない|やりやすい技術・やりにくい技術を比較

ラケットの弾みが違うと、技術ごとにやりやすさが変わります。

ここでは、弾むラケットと、弾まないラケットを実際に使って感じた、
やりやすい技術/やりにくい技術の違いを整理します。

技術 弾むラケット
(ティモボルALC)
弾まないラケット
(スワット)
ドライブ ◎ スピードと伸びが出る(強打しやすい) △ 自分で振らないと伸びが出ない(決定力に限界)
スマッシュ ◎ ミートでも強力なボールが出る △ ブロックに捕まりやすくラリーになりがち
カウンター ◯ タイミングが合えば押し込める △ 威力が足りず押し切れないこともある
ツッツキ △ 球離れが早く短く出すのが難しい(甘くなる) ◎ 球持ちがよくコントロールしやすい
ストップ △ 浮きやすく緊張時に制御が難しい ◎ 浮かずに短く止めやすい
ブロック △ 反射的に出すとオーバーミスが出やすい ◎ 相手の強打にも対応しやすい
台上処理 △ タッチが繊細で制御が難しい ◎ 手の中で扱える感覚がある
スイングのしやすさ △ 弾みに頼ってスイングが小さくなりやすい ◎ 思い切り振れる(スイングが自然)

弾むラケットを使用していた時は、ループドライブのブロックが苦手で、私の技術不足だと思ってました。

しかし、ラケットを弾まないものに変更しただけでブロックが安定するようになり、自信のある技術になりました。

逆にスピードドライブは、ボールを飛ばす感覚が得づらく、苦手になってしまいました。

実戦でどう変わったか?試合で使い比べてみた結果

弾まないラケット(スワット)に変えてから、攻撃の形に持ち込める機会が明らかに増えました。

ツッツキやストップでのコントロールがしやすくなり、
レシーブから先手を取れる場面が増加。

ブロックも安定し、守備に回ったときでも
慌てず得点を狙えるようになりました。

台上で先手が取れて、守備もできるようになったんだね。変えてよかったじゃん!

一方で、ボールの威力は落ち、ラリーが長くなる傾向はあります。
ただ、しっかり振り切れるようになったことで、
連打で押し切る展開が生まれ、自分にとってはプラスに働いています。

この変化は結果にも表れました。
P4マッチでの優勝と、レーティング+50ポイントの上昇。
プレー内容だけでなく、結果としても手応えを感じています。

プレースタイル別|どんな人にどんな用具が合うのか?

弾むラケットと弾まないラケットは、プレースタイルや目指す勝ち方によって適性が分かれます。
以下に、それぞれのラケットが合う人の特徴を整理しました。

【弾むラケットが合う人】

  • 一撃のドライブやスマッシュで得点を狙いたい
  • ボールの威力で押し切るプレーをしたい
  • 爽快感やスピード感のあるラリーが好き
  • 見た目も性能も“上級者っぽい用具”にこだわりたい
  • 全国大会レベルを見据えて、火力を重視したい

決まったときの気持ちよさは、やっぱり弾むラケットだよね!

【弾まないラケットが合う人】

  • 試合で着実に勝つことを重視したい
  • ミスを減らして安定感を出したい
  • レシーブや台上で主導権を握りたい
  • 守備からでも展開を作って得点したい
  • 自分のスイングやラリー力を活かしたい

地味かもしれないけど、“勝てる形”を作るにはこっちの方が合う人も多いよね

用具の性能より、自分のやりたいプレーに合っているかどうか。
それが“ラケット選び”の一番の基準になります。

まとめ

用具を変えただけで、攻撃の形が生まれ、ミスが減り、勝てるようになりました。

弾む・弾まないに正解はなく、
自分の自分がやりたいに合っているかどうかが重要です。

この記事が、ラケット選びのヒントになれば幸いです。

おすすめ!弾む・弾まないラケット6選

【弾むラケット|威力重視で攻めたい人に】

ビスカリア(バタフライ)
攻撃力・安定感のバランスが良く、世界中で支持されている名作

インナーフォースレイヤー ZLC(バタフライ)
柔らかい打球感と強い反発力。回転も掛けつつ威力も出したいならコレ!

樊振東 SUPER ALC(バタフライ)
スーパーアリレートカーボン搭載の高反発かつ回転もかかるハイエンドラケット

【弾まないラケット|安定した成績を出したい人に】

スワット(VICTAS)
木材の名作ラケット。適度な弾みでコントロール性が高い

コルベル(バタフライ)
木材5枚のベーシックな構成で、初中級者でも安心して使える。5枚合板の中では弾みは強めだがコントロール性は十分

インナーフォースレイヤー ALC(バタフライ)
素材系のラケットだが、弾みすぎず、コントロール性能を兼ね備えた万人ウケする名作


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA