ランニングって卓球に意味あるの?
卓球は短時間での爆発的な動きが求められるスポーツ。ランニングが本当に効果的なのでしょうか?
卓球をしている人は薄々と気づいていると思います。。。
結論から言うと、
卓球においてランニングの優先度は低く、過度に取り入れると逆効果になる可能性すらあります。
そんな〜、がんばって走ったのに!
この記事では、ランニングな不要な理由と、卓球に最適なトレーニングについて解説します。
ランニングのデメリット

体への負担が大きい
ランニングは疲労が蓄積しやすく、体への負担が増えます。
特に以下のようなリスクがあります:
- 膝や足首への過度な負荷
- 疲労骨折や関節の痛みにつながる
- オーバートレーニングによるケガ
無理のない範囲で継続しましょう。
瞬発力が低下する
過度なランニングはスタミナを鍛える一方で、瞬発力が低下します。
(Y. Running, “Long Distance Running and Muscle Type Adaptation”, 2022)
あまりにもランニングをし過ぎるとダメだね
疲れて練習効率が低下する
ランニングをすれば負荷が高いので当然疲れ、練習には万全の体調で臨むべきなのに、
ランニングをすることで練習効率が低下しては本末転倒です。
試合で必要なスタミナは、卓球の練習そのもので鍛えたほうが、
試合で活かせる実戦的なスタミナを向上させられます。
試合に近いラリーやフットワークのトレーニングを繰り返すことで、
スタミナと瞬発力を効率よく鍛えることができます。
ランニングにはデメリットもあるし、優先度は低いね
それよりは、卓球の競技力に直結するトレーニングをしようか
卓球に効果的なトレーニング4選

では、卓球の動きを鍛えるにはどのようなトレーニングが効果的なのでしょうか?
短距離ダッシュ

瞬発力を鍛えるための基本的なトレーニングです。
やり方: 5m〜10mを全力でダッシュ
回数: 5〜10回 × 5セット
注意点: 動き出しに意識を向ける
ダッシュは俊敏性を向上させるのに最適です。卓球はわずかな距離を高速で移動する競技なので、
ダッシュの中でも距離は短めに設定するのが良いでしょう。
最初の1、2歩に全神経を注ぎましょう。
反復横跳び

卓球では横の動きが多いため、フットワーク強化に適しています。
日常生活では、横向きに動くことは少なく、意識的にトレーニングしないと強化されていきません。
やり方: 20秒間でできるだけ多くの回数をこなす
回数: 3セット実施
注意点:
- 足の着地を柔らかくして、スムーズな移動を意識する。
- 頭を前後させず、位置をキープする
スクワット&ジャンプ

下半身の筋力を強化し、動き出しを良くするのに役立ちます。ボールの威力向上も望めます。 スクワットにも色々なやり方がありますが、重要なのは卓球の動きを想定してやることです。 フォアハンドを意識したものと、バックハンドを意識したスクワットでは、同じように見えても違うものになるはずです。
やり方: 卓球の目的の動きを意識しながらスクワット
回数: 3セット繰り返す。
注意点: 膝を痛めないようにフォームを意識する。
ジャンプスクワットのようにスプリントを入れれば、速筋の発達に効果的です。
実戦形式でスタミナを鍛える
実際の試合をイメージしながら動くことで、試合に役立つ動きを身につけることができます。
やり方: ラリーを想定したフットワーク
例:回り込み→飛びつきをイメージして、自宅など台が無い場所でトレーニングする。
回数: 5分程度 × 2
注意点: 動作を速くすることを意識
試合を想定した練習が大事なんだね
フットワーク強化や瞬発力を意識して、練習内容を工夫しよう
まとめ
ランニングはスタミナ向上には役立つかもしれませんが、卓球の競技力向上において、優先度は低いです。それよりも短距離ダッシュや反復横跳びが有効です。
「卓球の競技力向上に繋がるトレーニングをしたい」という人は、ぜひ今回紹介したトレーニングに切り替えてみてください!
例外編:
ランニングをおすすめできる人

🏃♂️ ランニングの活用方法
ランニングは基本的に卓球の試合に直結するトレーニングではありませんが、以下のケースでは有効に活用できます。
いずれもかなりレベルが高い内容で、トップレベルの選手向けの話です。
① 長時間のハードな練習をする人
強豪校や本格的なクラブチームでは、1日数時間に及ぶハードな練習が行われます。特に入部したての選手は、長時間の練習についていけず、途中でバテてしまうこともあります。
このような選手は、100%の状態で長時間の練習をこなすために、ランニングを取り入れるのは理にかなっています。 練習後に適度なランニングを行い、スタミナをつけることで、試合に必要な体力がついていくでしょう。

② メンタル強化や自信をつけたい人
毎日ランニングを継続することは、強靭なメンタルを鍛える手段になり得ます。
ランニングは多くの選手が嫌がるトレーニングですが、これを毎日欠かさずに続けることで、 「自分は本気でトップ選手になるんだ!」というメンタリティを強化できます。
ランニング自体が試合のパフォーマンスを直接向上させるわけではありませんが、 自己管理能力を高め、精神的な成長を求める選手には有効です。
ただし、試合でのパフォーマンス向上を目的とするなら、ランニングの優先度は低いことを忘れないようにしましょう。
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