【裏面打法をオーバーしがち!?】手首のコントロールと効果的な練習方法


卓球の裏面打法は、シェークのバックハンドとは異なり、手首の可動域が広いのが特徴です。この特性は大きなメリットですが、手首が動きすぎてコントロールを失ったり、台の下からラケットが出てオーバーミスが増えることがあります。この記事では、手首のコントロール方法や、ラケットが下がらないようにするための練習方法について紹介します。

裏面打法の課題

裏面打法を使うとき、手首が過剰に動いてしまいがちです。この過剰な動きが原因でバックスイングでラケットが下がり、結果としてオーバーミスが増えることがあります。これを防ぐためには、手首を動かさない感覚が重要です。

練習方法1:手首を固定して練習する

手首のコントロール感覚を養うためには、ガムテープで手首を固定して裏面の練習をする方法がおすすめです。既に裏面で手首を使う癖がついてしまっている場合、その癖を修正するのは難しいですが、強制的に手首を固定することで、その感覚を身につけることができます。

この練習をするといかに自分が手首を使いすぎていたかが分かるはずです。

2〜3日練習すれば、ガムテープを巻いた状態でも問題なく返球できるようになると思います。そうしたらもうガムテープは必要ありません。

手首を動かさない感覚が身についていると思います。下回転打ちやチキータなど手首を最大限使う場面と、早いピッチでの撃ち合いで手首を固定した方が安定する場面など、様々な場面に対応できるようになるはずですので、この練習に取り組んでみてください。

練習方法2:ロビング打ちの練習

ロビングを裏面で打つことは試合では少ないですが、感覚を養うためには非常に効果的です。

まずは多球練習で、バックに深く高くロビングを上げてもらいます。ラケットが下がっているとオーバーミスをするので、ロビングの高さやタイミングに合わせて自然とラケットの高さを調整する癖がつきます。皆さんやり込んでみて下さい。すぐに効果が実感できると思います。

練習方法3:緩急をつけたブロック練習

裏面のブロックをするとき、無意識に伸びるブロックになって、練習相手にイヤな思いをさせていませんか?そんな人は間違いなくラケットが下から出ています。

ここで紹介するのはブロック練習ですが、相手に台から少し距離をとってもらい、速いボールだけでなく、弧線の高いループドライブを混ぜて打ってもらいます。これにより、ボールの高さやタイミングに合わせて打球する感覚を養い、高いボールに対してラケットが下から出ることを防ぐことができます。

裏面におすすめのラケット

ラケットの重量とグリップ形状

ラケットが重いと手首が効きすぎてオーバーミスが増えます。中ペンラケットはシェークより面が大きく、重量が重くなりがちなので注意が必要です。私はラケットの総重量を180gに抑えるようにしています。成人男性で180g、女性や中学生なら170gが目安でこれより重いと振り切れないと思います。ラケットが重いと手首を痛める危険もあるので、細心の注意を払って下さい。
また、グリップの形状も重要です。グリップが細いと手首の自由が効いて台上がやりやすいですが、裏面の角度は出しにくくなります。四角形に近いグリップの方が面を安定させやすいです。

私は以前はビスカリア(バタフライ)を使用していましたが、グリップが細すぎるし、グリップ形状が丸く裏面の角度が安定しませんでした。指の力加減で角度を出すしかなく、毎回面の角度が微妙に変わってしまうんです。色々悩んでいるときに王皓が四角いグリップを好んで使用していることを知り、グリップが四角いインナーフォースレイヤーZLCにしてみたところ、グリップが角ばっているので、手の中でラケットが安定するんです。ラケットを変えてからは咄嗟に裏面でブロックする時も正確に面が出るようになり、安定感は格段に上がりました。

同じ悩みを持っている人がいましたら、ぜひ参考にしてみて下さい。

おすすめのラケットをいくつか紹介します。

おすすめのラケット

インナーフォースレイヤーALCs&ZLC

  • グリップが四角っぽくて裏面の角度を出しやすい。

キョウヒョウ皓シリーズ

  • 王皓が開発に携わったためか、グリップは四角っぽく、裏面の面が安定しやすい。

まとめ

裏面打法でオーバーミスを減らすためには、手首のコントロールと適切な練習が不可欠です。ガムテープで手首を固定する練習や、ロビング打ち、緩急をつけたブロック練習を取り入れることで、ラケットが下がらないようにすることができます。また、適切なラケット選びも重要です。インナーフォースALCs&ZLCやキョウヒョウ皓シリーズのような四角いグリップのラケットを使うことで、裏面の安定性を向上させることができます。

卓球のスキルを向上させるために、これらのポイントを意識して練習してみてください。


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