- 自分のサーブが違反かどうかを、スマホ1台で確かめる方法
- 一番多い違反「インパクトが隠れる」サーブの直し方
- フォルトを取られたら、試合で何が起きるか
試合で「サーブが見えない」と言われたことはありませんか。
インパクトが見えないサーブは、出している本人が一番気づきません。自分からはボールがずっと見えているからです。
違反になる出し方と直し方を、絵と図で解説します。
ちきりーサーブのルールってどんなのがあるんだっけ?



一旦、ルールをおさらいしよう!
卓球サーブのルールは6項目
サーブの出し方で決まっているのは、次の6項目です。


一番多い違反は「インパクトが隠れる」サーブ
長年卓球をやっていて一番よく見かけるのは、インパクトの瞬間が見えないサーブです。隠れ方は2つあります。
- 体で隠れる:肩や胴がボールとレシーバーの間に入る
- フリーハンドで隠れる:投げ上げた腕が体の前に残る





うっ見えない!!
ルールは、サーブの開始から打つまで、ボールをレシーバーから隠してはいけないと定めています。
見せることを求められているのは、インパクトの瞬間です。スイングそのものは、体で隠しても構いません。
体で隠れるサーブは、巻き込みサーブを出す人に多く見られます。特に対戦相手が左利きの場合は、かなり注意していないとインパクトが隠れてしまいます。
フリーハンドで隠れるサーブも多く、年配の方に目立ちます。ルールでは、トスを上げたら直ちにフリーハンドを引かなければなりません。


スイングを隠すこと自体は違反ではありません。ギリギリを狙うあまり、インパクトまで隠れてしまう人が多く、オープン戦で一番問題になります。
ギリギリを狙うサーブは、フォルトを取られるプレッシャーでサーブの質が落ち、「あの人のサーブは卑怯だ」と評判も落ちます。
フリーハンドには別の決まりもあります。投げ上げたらすぐ、腕と手を「ボールとネットの間」から出さなければなりません。上から見た図で範囲を示します。


「ボールとネットの間」は、ボールとネット、そしてネットを真上に伸ばした面で決まる空間です。上から見ると、ボールとネットの両端を結んだ三角形になります。



気持ちよく卓球するためにも、フェアなサーブを出したいね
隠れるサーブの直し方とスマホ撮影チェック
隠れるサーブを出している人は、自分が違反だと気づいていないケースもあります。
確かめるには、レシーバーの位置から自分のサーブを撮影するのが確実です。
レシーバーの位置から撮って3点を見る


スマホを相手コートのエンドラインの後ろに置き、レシーバーの目の高さに合わせて撮ります。スロー再生で次の3点を見てください。
- 手のひらを離れてから打つまで、ボールが体や腕の陰に一度も入らない
- 投げ上げた直後に、フリーハンドが体の横か後ろへ引かれている
- 打つ瞬間のボールとラケットが見えている
隠れ方に合わせて直す
- フリーハンドで隠れる場合:投げ上げたらすぐ腕を体の横へ引く。トスと腕を引く動きをセットで練習する
- 体で隠れる場合:打つ位置を体から離すか、構えの向きを変えて、レシーバーからボールが見える位置で打つ
直したあとは、もう一度同じ位置から撮って確かめます。
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あえてスイングを見せて、相手を欺く


インパクトを見せても不利にはなりません。下回転のフォームでナックルを出す、同じフォームから横上と横下を出し分けるなど、相手の目を欺く工夫はいくらでもあります。


隠さなくても、サーブは十分に効きます。見えるサーブで工夫するほうが、長く使えます。
トスは16cm以上、ほぼ垂直、台より上
ルールは高さ、角度、位置の3つです。実際に問題になるのは、ほぼ1つです。


16cmは、ネットの高さ(15.25cm)より少し上が目安です。フォアハンドサーブなら意識しなくても上がっています。バックサーブでトスがほぼ上がっていない人はたまにいるので、注意してください。
「ほぼ垂直」に数字の決まりはありません。国際大会のビデオ判定では30度以内が基準で、オープン戦では審判の目で判断されます。巻き込みサーブはトスが斜めになりやすいので注意してください。
一番多いのは、フリーハンドが台の下に下がるトス




下げたときにボールが台の面より下に入ると違反です。2026年10月のオープン戦で数えると、半数以上の人が当てはまりました。相手が気にしないことも多いので神経質になる必要はありませんが、撮影で確かめるときはフリーハンドの高さも見てください。
注意は1試合に1回、2回目からフォルト


判定は主審と副審のどちらも下せます。事実の判定に抗議はできませんが、どの動作が対象だったかは確認できます。


オープン戦で2回目のフォルトまで取られることは、ほぼありません。問題は1回目のあとです。「次は取られないように」と意識して、普段のサーブが出せなくなります。普段からフォルトを取られないサーブにしておく理由は、ここにあります。
審判は横から見るので、隠れたか判定しにくい


審判は台の横に座りますが、ルールが問うのは「レシーバーから見えるか」です。私も審判をしていて、横からは隠れているかどうか判別できないと感じます。
相手のサーブが見えないときにできること
相手のサーブが隠れていると感じても、隠れていると指摘するのは勇気がいります。
日本卓球協会のFAQによると、レシーバーにできるのは次の2つです。
- 審判に「サーブが見えない」と訴える
- 違反かどうかの説明を審判に求める
判定は主審か副審の権限で、事実の判定には抗議できません。



審判から見えないなら、隠れていても取られないってこと?



取られないこともあるよ。だからこそ、自分のサーブは誰が見ても見える形にしておきたいね。
違反サーブが話題になる理由はビデオ判定
国際大会では、ビデオ判定「TTR(テーブルテニスレビュー)」が導入されています。選手が異議を申し立てると映像で確認する仕組みで、1試合に2回リクエストできます(卓球王国)。
ビデオ判定がある大会ではフォルトが増えた
2026年5月の世界卓球では、サーブのフォルトが相次ぎました(卓球王国の報道)。
- 日本対ドイツ戦で、張本智和選手のサーブが「トスが斜め」としてフォルトになった。映像で確認すると23.65度で、30度以内だった
- 同じ試合で、ドイツのフランチスカ選手のサーブが「隠れている」として2回フォルトになった。映像での確認ではどちらもセーフだった
ビデオ判定がない大会では審判の目が頼り
2026年9月のアジア競技大会では、ビデオ判定がない中で、張本智和選手が相手のサーブに苦しみ準々決勝で敗れました。審判が取ったフォルトは1回だけで、張本選手は、審判にできることには限界があるという趣旨の話をしています(テレビ東京の報道)。
相手選手のサーブが違反だったという公式の発表は、2026年10月18日の時点で確認できていません。
一般の大会にビデオ判定はありません。自分のサーブは、自分で撮って確かめるのが現実的です。
サーブのルールでよくある質問
サーブがネットに当たって入ったら?
やり直し(レット)です。
サーブを空振りしたら?
相手の得点です。手のひらでボールを止めた時点から、ラリーは始まっています。
台の横から出してもいい?
エンドラインの延長より後ろなら、サイドラインの外側で打っても正しいサーブです。
ダブルスのサーブのコースは?
自分のコートの右半面、相手のコートの右半面の順にバウンドさせます。ボールがセンターラインに触れればセーフです。
まとめ|サーブは相手に見せ続ける
- サーブのルールは、手のひら、トス、打つタイミング、ボールの位置、隠さない、フリーハンドの6項目
- 一番多い違反は、体やフリーハンドでインパクトが隠れるサーブ
- インパクトを見せても、フォームの工夫で相手の目は欺ける
- 注意は1試合に1回で、2回目からはフォルト
- 審判は横から見るので、隠れたかどうかを判定しにくい
隠れるサーブは、出している本人が気づきません。レシーバーの位置から撮影して、ボールが見え続けているかを確かめてください。
サーブのコースの考え方はミドルサーブが効く理由で解説しています。




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