「振り遅れる」「すぐ疲れる」「ラリー後半で体がもたない」──
そんな悩みを感じながらも、高性能なラバー=重くても仕方ないと、ずっと使い続けていました。
強い人ほど“重いラケット使ってるイメージあるしねぇ…
それはそうだけど、自分に合ってなかったら逆効果だよ
実際、性能の高いラバーほど、回転・弾みを出すために“重量が重くなりがちなんです。
でも、それが原因でスイングが遅れたり、体力を消耗したりして、
本来の技術が活かせていないとしたら、、、それは、かなりもったいない話です。
私自身、ラバーを軽くしたことで
・スイングの安定
・疲労の軽減
・台上処理やブロックのやりやすさ
が一気に変わり、明らかに勝率が上がりました。
この記事では、そんな私の実体験をもとに、
- なぜラバーを軽くすると勝てるようになるのか?
- おすすめの軽量卓球ラバー5選+相性の良いラケット組み合わせ
を詳しくご紹介します。
軽いラバーは妥協じゃない。ちゃんと勝ちに行くための戦略です!
ラバーを軽くしたらプレーが一気に変わった

かつての私は、「高性能なラバー=重い」と信じていました。周囲の上級者が使っていた用具に憧れ、自分にも合うかどうかを考えずに重い用具を選び続けていたのです。
気づけば180g超え…ラケットが振れない日々
練習量が減ったことで、今までと同じ用具が扱いづらくなっていると気づきました。180gを超えるラケットを振っていても、スイングが明らかに遅れる。試合中の後半になると、腕が重くなってブロックや切り返しが思うようにできなくなっていたのです。
にもかかわらず、用具を見直すことはせずに、筋トレでなんとかなると思い込んでいました。
ラケットの総重量を見直してみた
意を決して、ラバーとラケットを軽量なものに変更。180g → 172gにしたことで、感覚がガラリと変わりました。
軽くしたことで実感した3つの変化
- スイングが速くなり、自然と威力が上がった
- フォームを崩さずに、安定してスイングできる
- 切り返しが速くなり、前陣でプレーできる
本来の技術を発揮するための“調整”だったと今は思います。
振り切れることで見えてきた本当の安定感
ラケットが軽くなることで、振り遅れや力みが減り、ボールタッチの繊細さが戻ってきました。ブロックや台上技術にも余裕が生まれ、以前よりもプレー全体の安定感が上がったのです。
あのとき、「軽い=飛ばない」と決めつけずに試してみて本当に良かったと思います。
なんとなく重いラケットを使っている人は、考え直した方がいいかも…
なぜ軽量ラバーにすると勝てるようになるのか?

「サーブが浮く」
「ブロックが飛びすぎる」
「台上が安定しない」
それ、技術じゃなくて“用具の重さ”のせいかもしれません。
ラバーやラケットを軽量化してから、私は繊細な技術が格段にやりやすくなりました。
ここでは、軽量ラバーにすることで感じた具体的な変化を、技術ごとに紹介します。
スイングが安定する → 回転・コースの再現性が上がる
軽くすると、とにかくスイングが「自然」に振れるようになります。
無理に力を入れなくても良くなる分、フォームが崩れず、狙った回転やコースが安定して出せるようになりました。
軽いと、フォームも崩れないし、プレーに安定感が出てきたよ
台上技術がやりやすくなる → ミスが減り、主導権を握れる
ツッツキやストップなど、台上での繊細な操作は重い用具だと勝手に弾んでいくわ、力みやすいわで安定せしません。
ラケットを軽くすることで、力みが減り、コントロールミスが明らかに減少しました。
技術力不足を軽い用具で補おう!
ブロックが安定する → 相手の強打をコントロールしやすい
ブロックは、ラケット重量があると、切り返しで力んだり、ワンテンポ遅れたりして、コントロールが難しくなります。
でも軽量化してからは、驚くほど自然にブロックできるようになり、なんならコントロールして狙ったところにブロックできるようになりました。
ブロックで一本凌いで、守備から得点につなげるパターンが増えました。
サーブが出しやすくなる → モーション・回転の幅が広がる
サーブが出しやすくなる → モーション・回転の幅が広がる
実は一番驚いたのがサーブです。軽くしてから、「思い通りのサーブ」が出るようになりました。
手首を使いやすくなったし、スイングが速くなることで回転量も増えました。また、モーションをつける時も、ラケットのスイング方向を素早く変える必要があり、軽いラケットの方が明らかにやりやすかったです。
おすすめ軽量ラバー5選+相性の良いラケット組み合わせ
ラバー名 | 使用ラケット | 総重量目安 | 弾み | 向いているプレーヤー |
---|---|---|---|---|
テナジー05 | ビスカリア | 約180g | 高い | フォア主体の上級者 |
ラクザ7 | 馬琳エキストラオフェンシブ | 約176g | 高め | バック面に安定感を求める中級者 |
ディグニクス80 | インナーフォースレイヤーALC | 約178g | 中間 | 前〜中陣のバランス型 |
ラクザXソフト | 馬琳エキストラオフェンシブ | 約174g | 中間 | テンポ重視の前陣攻撃型 |
テナジー80 | インナーフォースレイヤーALC | 約178g | 中間 | バックの回転&操作重視 |
最近は高性能ラバーほど重量が重い傾向にあります。
ですが「重い=高性能」とは限りません。
ここでは、中上級者が性能を妥協せず、しかも軽量に仕上げられる組み合わせを5つ、実体験ベースで紹介します。
テナジー05 × ビスカリア
最近の高性能ラバーって、正直めちゃくちゃ重いものが多いんですよね。でもテナジー05に関しては、「あれ?思ったより軽いかも」と感じました。もちろん他のラバーと比べれば重い部類ですが、ディグニクス系や粘着系と比べると、明らかに振りやすかったです。
ビスカリアと合わせると、軽量で十分な弾みがあるよ
私はこれをビスカリアに合わせて使ってみたんですが、最初の一球で「あ、これか」ってなりました。振り抜きやすいのに、スピードも回転も妥協してない。性能はそのままで“技術が出しやすい軽さ”がある。
上級者向けの組み合わせではありますが、いわゆる“自分の力で振り切れるギリギリ”の重さで、かなり完成度の高いセットアップだと感じました。多くのトップ選手がこの組み合わせを使ってる理由が、使ってみて本当に納得できました。
ラクザ7 × 馬琳エキストラオフェンシブ
ラクザ7は昔からあるラバーですが、正直、改めて使ってみると「やっぱりすごいな」と思わされました。特にバック面で使ったときの安定感と安心感がすごいです。
バック面と相性抜群で頼れるラバー
馬琳エキストラオフェンシブ自体は軽量モデルではありませんが、変に重すぎることもなく、素直な打球感で使いやすい。そこにラクザ7を合わせると、「あれ、意外と軽くまとめられるな」と気づいたんです。
ほどよく弾むし、回転もかけやすい。ラケットをしっかり振れる人にとっては、すごく扱いやすいバランスになります。この組み合わせは「最新じゃないけど、実戦で勝てるセット」だと確信しています。
ディグニクス80 × インナーフォースレイヤーALC
ディグニクス80ってあまり話題にならないんですが、個人的にはかなり穴場のラバーだと思ってます。ディグ05や09Cに比べると、ちょっとクセがなくて直線的。でも、それが逆に使いやすい。
インナーと合わせればちょうど良い弧線を描くよ
私はこのラバーをインナーフォースALCに合わせて使ってみました。インナー構造の柔らかさが、ディグニクス80の“直線感”をほどよくマイルドにしてくれて、ちょうどいい個性のバランスが取れるんです。
スペック的にはかなり高性能なのに、「なんか扱いやすいな」と感じられる組み合わせで、しかもラケット総重量も思ったより軽く収まります。実は今でも一番使う機会が多いペアだったりします。
ラクザXソフト × 馬琳エキストラオフェンシブ
「ソフトって書いてあるラバーって飛ばなそう…」って思いますよね?でもラクザXソフトは、打ってみるとけっこう弾むし、トップシートもしっかりしてて安っぽさがない。
ソフトだけど、威力は抜群!!
私はこれを馬琳エキストラオフェンシブに貼って使いましたが、柔らかさの安心感があるのに、意外とボールが走るのが驚きでした。軽くて飛ばないラバーとは真逆の、軽くて意欲的に攻められるラバーです。
総重量も抑えやすいし、試合中に疲れにくい。前陣でテンポよくプレーしたい人にはかなりおすすめです。
ラクザXソフト × 馬琳エキストラオフェンシブ
テナジー80は、正直今ではあまり使っている人を見かけません。でも私は、「これ、昔の一流選手たちがバック面に使ってたやつだよな…」と思って久々に使ってみたんです。
そしたら、やっぱり完成されてる感がありました。直線的だけど素直な弾道で、スピードも回転も中間でバランスがいい。
インナーフォースALCとの組み合わせは、しなりと弾みの相性も良くて、昔ながらの強さが今の用具でも活きる感覚がありました。バックハンドを多用する人には今でも十分通用する組み合わせです。
まとめ|軽さは妥協じゃない、勝つための道具選び
「強いラバー=重いラバー」ではない
“重い用具こそ最強”という思い込みが、自分のパフォーマンスを下げていることがあります。
プロと同じ道具を使う前に、自分のスイングスピードや筋力に合った“適正な重さ”を考えてみましょう。
軽くすることで“本来の技術”が活きる
軽くなった分だけ、振り切れるようになります。力みが減り、ミスも減る。タッチも繊細になり、プレー全体が安定します。
まずは1枚、ラバーを変えるだけでもプレーは変わる
いきなりすべてを変える必要はありません。「片面だけ軽いラバーにする」だけでも、違いを体感できます。
軽さは妥協ではありません。
「軽さ=自分の力を引き出す調整手段」です。