卓球って、戦型もラケット・ラバーの種類もたくさんあって、初めての人にはちょっと複雑に感じますよね。
「どうやって戦型を決めればいいの?」と迷うこともあると思います。私も卓球を始めた頃は、戦型をコロコロ変えて時間を無駄にしていました。でも、15年の卓球歴とコーチ経験を通じて、各戦型の魅力や向き不向きが段々と分かってきました。
この記事では、各戦型の魅力やこんな人が向いている!といった内容を書いています。
ぜひ、自分にぴったりの戦型を見つけてください!
シェークドライブ型
- 特徴:シェークハンドのラケットに裏ソフトラバーをフォアとバックに貼り、ドライブで攻撃するスタイル。卓球をしている人の7割強はこの戦型で王道のスタイル
- メリット:ドライブはどんなボールが来ても対応できて、守備にも攻撃にも使える万能な技術。フォアとバックの両方でドライブができるのがこの戦型の大きな強み。大きな弱点がなく、どんな相手にも対応しやすい。
- デメリット:多くの人がこのスタイルを選ぶため、対策も十分に取られてる。それと、万能なスタイル故に、練習すべき技術が多く、すべての技術が中途半端になるリスクもある。周りにコーチがいて自分のスタイルを設計してくれれば良いが、そうじゃないと迷子になる可能性が高い。
- 向いている人:バランスよく、どんな相手にも対応したい人。じっくりと多くの技術を練習することが好きな人。
まあ一番無難なスタイルで迷ったら、シェークドライブをとりあえずはオススメしますね。
色々な戦型があって迷うけど、とりあえずシェークドライブにしようかな?
迷って決められないようなら、まずはシェークドライブで初めてOKだよ!
ペンドライブ型
- 特徴:ペンホルダーラケットに裏ソフトラバーを貼り、ドライブで攻撃をするスタイル。裏面にもラバーを貼る人が殆どでシェークドライブと似ているが、より積極的に攻撃をしたい人向け
- メリット:手首や指の力を最大限に活かせるため、サーブレシーブなど細かいプレーがやりやすく、先手を取って攻撃できる。ただし、初心者のうちは細かい技術からの先手の取り合いをすることが無く、上級者にならないとメリットを感じにくい。
- デメリット:ラリーではシェークドライブの方が有利。ペンホルダーは減少傾向で、参考になる人や教えてくれる人も減少している。それに伴い、ラケットの種類も少なくなっていて好みのデザインが無いかもしれない。
- 向いている人:自分から攻撃を仕掛けて、豪快なプレーで得点を取りたい人。身体能力が高く、手先が器用な人にオススメ。人とはちょっと違うことをしたい人向け。
この戦型は今では殆ど見かけなくなりました。中高生では皆無ですね。
けど、別に不利な訳ではなく、むしろ希少性があるので有利な戦型だと思います。
けどコーチや周りの人もみんなシェークだよ。教えてくれる人がいないとこのスタイルは難しそうだね。
指先の使い方や、ペン独自の戦術とか、教えてくれる人がいるかも選ぶ時のポイントになりそうだね。
ペン粒 ★オススメ
- 特徴:ペンホルダーラケットに粒高ラバーを貼り、相手の攻撃をブロックする守備的なスタイル。
- メリット:覚えなくてはいけない技術が少なく、効率的に強くなれる。回転の影響を受けにくく、攻撃技術の習得も少なくて済む。
- デメリット:守備的なスタイルであるため、見た目が地味で人気が低い。
- 向いている人:短期間で結果を出したい人。効率的に練習し、早く勝ちたい人。
言われたこととちゃんとできる人。運動音痴や肥満気味でも卓球で勝ちたい人。
最も勝ちやすい戦型だと思います。
毎回同じ展開にすることができるので、練習メニューが少なくて済むので急速に強くなれます。中学から卓球を始めて強くなりたいなら、ペン粒一択ですね。
ただ、プレーに派手さがなく地味で、誰も好んで選ぼうとしません。けど、そのお陰で希少性もあるので勝ちやすいプレースタイルになっていますね。
ボクは運動は得意じゃ無いんだけど、大丈夫かな?
ペン粒は運動量も少ないし、速いボールも必要ないんだ。
運動が得意な人にも勝てるチャンスだよ。
前陣異質型
- 特徴:シェークハンドのバック面に表ソフトや粒高ラバーを貼るスタイル。バックの異質ラバーでチャンスを作って、フォアハンドで攻撃をして得点する。
- メリット:特に男子では希少なスタイルで相手に苦手意識を持たれやすい。
勝手に相手がミスをしてくれていつの間にか勝ってるなんてことも。 - デメリット:表ソフトの扱いが非常に難しく、繊細な感覚がないとミスを連発する。勝手に自分がミスをして、いつの間にか負けているなんてことも。
- 向いている人:相手を翻弄することが好きな人。攻撃的なプレーをしたいが、人とは少し違うことをしたい人。器用な人。
表ソフトはスピードが出ると勘違いしている人がいるが、実際は出ません。表ソフトの武器は回転の変化。ただ、回転の変化は自分でもコントロールできずジャジャ馬ラバーで扱いが難しいです。器用な感覚の持ち主にはチャレンジしてほしい戦型。
表ソフトに興味あるんだよね〜。
表ソフトは最も扱いが難しいラバーなんだ。教えてくれる人がいるなら挑戦するのもアリ!
使いこなせれば強力な武器になるよ。
カットマン
- 特徴:相手のドライブやスマッシュをカットで返球するディフェンシブなスタイル。カットマン専用のラケットやラバーがある。
- メリット:相手の攻撃されても、何本もカットで返球する姿はかっこよく、スゴく目立つので応援されやすい。この戦型は希少性もあるので、カットを安定して入れることができるようになれば、勝ちやすいスタイル。
- デメリット:そもそもカットという技術が難しく、技術習得に時間がかかる。運動量が多いため体力が必要。攻撃の練習をさせてもらえないことが多く、イライラが溜まりやすい。
- 向いている人:体力に自信があり、運動量の多いプレーができる人。身長が高い人。目立ったり応援されるのが好きな人。クラスでも人気者で目立っている人。
ボクは体力に自信は無いし、みんなに応援されると緊張しちゃうな。
君には向いて無いかもね・・・
強くなるまでに時間もかかるので、安易にオススメはできないかな。
ペン表
- 特徴:ペンホルダーのフォア面に表ソフトラバーを貼るスタイル。非常に難しい戦型でペン表ができれば、他もできると言われるほど。。。
- メリット:裏面も貼れば、色々な球種が出せる。(正直あまり思いつかない)
- デメリット:指導できる人が皆無。ルール変更で不利なスタイルに。
- 向いている人:手先が器用な人。周りにペン表を指導できる人がいる。
とりあえず、難しそうだね・・・
周りに指導できる人がいないと難しいかな。
けど、指導できるほどの腕前の人は滅多にいないんだよね。
【番外編】左利きはとにかく有利!
まだ卓球を始めたばかりなら、左手で挑戦してみましょう。右利きの対策がしやすいのに対し、右利きの選手は左利きの対策が難しいため、左利きは有利です。
ダブルスでも重宝されます。
上で書いたペン表などの難しいスタイルも左利きだと十分活躍できるチャンスがあります。
うーん。そもそもボクは右利きなんだけどな〜
それでも、左利きで卓球を始めることをオススメしたいな!
それだけ左利きは有利なんだよ。
まとめ
卓球の戦型はたくさんありますが、その中の代表的なものについて、戦型の特徴やそれぞれ向いている人について解説しました。戦型の選択は非常に重要な決断です。この記事を参考にしつつ、周りの卓球に詳しい人のアドバイスも聞きながら、自分に最適な戦型を見つけてください!