バックハンドのラバー選びって、正直むずかしいですよね。
フォアと違って、バックハンドはブロック・ツッツキ・ドライブなど、いろんな技術をこなす必要があります。
だからこそ、「弾みすぎてもダメ」「柔らかすぎても安定しない」、、その加減が本当に悩ましい。
この記事では、そんなバックハンドの難しさを踏まえたうえで、
初心者・中級者・上級者それぞれに合ったおすすめラバーを紹介します。
- バックハンドのラバー選びで迷わなくなる
- 自分のプレーに合うバック面のラバーが見つかる
- 「安定」「威力」「コスパ」から最適なラバーを選べる
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バック面 おすすめラバー9選(2025年最新版)
| ラバー | 重量 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ヴェガヨーロッパ | 58g | 3700円 | 柔らかく扱いやすい |
| ロゼナ | 65g | 3700円 | 1球多く返せるラバー |
| ラクザXソフト | 68g | 4500円 | 回転をかける感覚が身につきやすい |
| ラクザ7 | 70g | 4100円 | バランスが良い |
| ファスタークG1 | 72g | 4500円 | ドライブ・ミート、なんでもできる! |
| ラクザX | 72g | 4400円 | 重いが威力抜群 |
| ディグニクス80 | 67g | 7800円 | 回転、スピードが高バランス |
| ディグニクス05 | 70g | 7800円 | トップ選手ご愛用 |
| ディグニクス09C | 77g | 7900円 | 一番回転がかかるラバー |
※重量はカット前で厚さは特厚、価格はアマゾン販売価格

初心者におすすめのバック面ラバー
卓球を始めて1〜2年ほどの初心者にとって、
バックハンドで一番大事なのはミスを減らすことです。
初心者の試合では、強いボールを打てるかどうかよりも、
どれだけ凡ミスを減らせるかが勝敗を左右します。
つまり、「攻める」よりも「入れ続ける」ことのほうがずっと重要です。
バック面で使う技術は、ドライブよりもブロックやツッツキが中心。
攻撃よりも安定感を重視したほうが、プレー全体が安定します。
そのためには、ラバー選びは以下がポイントになります。
- スピンやスピード性能はほどほど
- スポンジは柔らかめ
- 軽い
柔らかいラバーは食い込みが良くコントロールがしやすく、軽いラバーはラケット操作を楽にしてくれます。
価格帯は3,000〜4,000円前後が目安。
次に、これらの条件を満たすおすすめラバーを3つ紹介します。
ヴェガヨーロッパ
「とにかく使いやすい」この一言に尽きます。
どんな技術もそつなくこなせる万能ラバーとして、2009年の発売以来ずっと人気の上位に入り続けています。
人気の理由は、扱いやすさとコスパの両立。
今の時代に3,000円台で買える高性能ラバーはほとんどありません。
スポンジ硬度は42.5°と柔らかめ。
多少ラケットの角度をミスしても、ボールをしっかり受け止めて台に返してくれます。
そのおかげでブロックやツッツキが安定し、ラリーが自然と続きます。
たくぼーラリーが続いて卓球が楽しくなるラバー
さらに、回転性能が非常に高いのも特徴。
中級者でも十分に使える回転量です。
重量はカット前(特厚)でおよそ58gで軽くて操作しやすいです。
初心者のバック面はもちろん、フォア面に貼っても十分な性能です。


ロゼナ
ロゼナは、バタフライのテンション系入門ラバー。
2017年の発売以来、常に人気ランキングの上位に入る定番モデルです。
ピンクのスポンジが見た目にもおしゃれ。
スプリングスポンジが使われており、心地よい弾みと安定感のバランスが取れています。
上位モデルであると比べると、弾みや回転はやや控えめですが、その分コントロールしやすく、確実にボールを返しやすいのが特徴です。
「入門ラバー」と呼ばれながらも、実は元世界チャンピオンの朱雨玲選手が使用していたことでも知られています。
つまり、初心者にも使いやすく、上級者でも使い方次第で十分に武器になるラバーです。
ラクザXソフト
名前に「Soft」とありますが、実際のスポンジ硬度は40〜45°とやや硬め。
柔らかすぎず、しっかりした打球感があるのが特徴です。
ラクザシリーズの強みは、なんといってもボールのグリップ力の高さ。
このラバーも例外ではなく、ボールをしっかりつかんで、強い回転をかけられるのが魅力です。
ソフトスポンジがドライブ時にボールを確実につかみ、安定した弧線を描いてくれます。
しかも、しっかり振れば想像以上の威力も出せるため、フォア面・バック面どちらにも使える万能タイプです。
柔らかい打球感のおかげで、ブロックでは相手の威力を吸収しやすく、
ツッツキなどの回転技術でも「ギュッ」とかかる感覚があります。
安定感と威力の両方を兼ね備えた、試合で勝ちやすいラバーです。
中級者におすすめのバック面ラバー
中級者のラバー選びは、最も難しいですよね。
想定するレベルは、卓球を始めて2年以上。県大会でも勝ち上がり、ベスト16前後に入るような選手層です。
このレベルになると、凡ミスは減り、より厳しいボールを送ることが求められます。
ツッツキやブロックに加えて、軽いバックドライブも打てるようにしていく時期です。
- 扱いやすさ
- 軽量性
- スピンとスピードのバランス
価格帯は4,000〜6,000円前後を目安にするとよいでしょう。
また、中級者になるとプレースタイルが少しずつ確立してきます。
自分の特徴や得意技術を理解したうえで、
「これからどういうプレーを目指すか」に合わせてラバーを選ぶことが大切です。
ラクザ7
ラクザ7は、バランスに優れた万能ラバーです。
4,000円台という手ごろな価格ながら、性能面で妥協がなく、長く愛されてきた定番モデルです。



さすが、コスパのヤサカ!
このラバーの魅力は、回転をかけるドライブと、ミート系の技術も両方やりやすいこと。
最近の高性能ラバーは回転が勝手にかかり、ミート系の技術が難しくなりがちですが、
ラクザ7は回転をかける・かけないを自在に使い分けられるのが特徴です。
同シリーズのラクザXと比べると、回転性能は少し控えめですが、
その分だけ弾道が直線的でスピードが出やすいです。
回転の影響も受けにくく、ブロックが安定します。
かつてはフォア面で使う選手もいましたが、今ではむしろバック面でこそ真価を発揮するラバー。
中級者から上級者まで、幅広い層におすすめできる1枚です。


ファスタークG1
ファスタークG-1といえば、もう知らない人はいないっていうくらいの超定番ラバーですよね。
伊藤美誠選手をはじめ、トップ選手のバック面にもよく使われている人気モデルです。
それでいて価格は4,000円台。性能を考えると、かなりお手頃です。
使ってみるとまず感じるのが、回転のかけやすさと扱いやすさのバランス。
しっかり振れば強烈なスピンがかかるのに、ブロックやミートもスッと入ってくれる。
「ハイスペックなのに難しすぎない」ってところが、このラバーの最大の魅力です。
特にバックでは、思い切りドライブを打つよりも軽く当ててつなぐプレーが多いと思いますが、
このG-1はそういう場面でめちゃくちゃ安定します。
女子選手に人気なのも納得。
弾みすぎず、コントロールしやすいんですよね。
しかも、重量が軽めなのでラケット全体のバランスも取りやすい。
週3回の練習なら2か月くらいはしっかり性能が続くので、コスパ面でも優秀です。
中級者はもちろん、上級者でも十分メインとして使えます。
フォアでもバックでも活躍してくれますが、
「やりにくい技術がない」という点では、やっぱりバック面に貼るのが一番おすすめです。


ラクザX
ラクザXは、上級者向けの高性能ラバーとして根強い人気を誇ります。
回転量もスピードも申し分なく、実際に使ってみると「グリップ感の強さ」に驚く人が多いと思います。
このラバーのすごいところは、スペックの高さに対して価格が手ごろなこと。
4,000円台でこの性能を手に入れられるのは、正直かなり破格です。
シリーズの中でもスピード、回転ともに最高峰で、フォア面に貼っても十分通用するレベル。
ただし、重量はやや重め。
そのぶんしっかりスイングできるパワーのある選手なら、バック面に貼っても抜群の威力を発揮します。
ブロックで凌ぐっていうより、バックハンドでも攻撃的に仕掛けたい人向けのラバーです。
ミート打ちもやり易いです。
扱いこなせれば、バックハンドでも得点源にできるラバーだと思います。


上級者におすすめのバック面ラバー
ディグニクス80
フォアでディグニクス05や09Cを使っている人の中には、「バックにもディグニクスを貼りたいけど、硬すぎて扱いづらい…」そんな悩みを持つ人も多いと思います。
バック面にも貼れるバランスの良い穴場的なラバー、それがディグニクス80です。
05より少し柔らかくて軽い。
しっかりボールが食い込み、バックでも自然にスイングできます。
ボールは少し直線的に飛んでいきますが、スイングで調整可能です。
回転とスピードのバランスが非常に良い。
まさに「バックにもディグニクスを貼りたい人」の最適解といえます。


ディグニクス05
もう説明不要のトップ選手御用達ラバーです。
その人気には、やはり理由があります。
何といっても、回転量とスピードの両立。
どちらか一方が突出しているラバーは多いですが、
両方がここまで高いレベルでまとまっているのは、ディグニクス05だけです。



神ラバー
ただし、スポンジが非常に硬く、パワーがないとボールをしっかり食い込ませるのが難しい。
バック面で使う場合も、軽いスイングでは性能を発揮できず、
しっかり振り切れる選手でなければ扱いは難しいでしょう。
とはいえ、全国レベルの選手や、両ハンドで強打できるタイプなら、
このラバーでバックも完全に得点源にできます。
ディグニクス05をバックに貼るのは正直勇気がいる選択です。
けど、将来は全国大会に出場して活躍したい!っていう人には避けては通れない道だと思います。ぜひ使いこなしてみてください。


ディグニクス09C
ディグニクス09Cは、粘着テンションラバーの最高峰。
トップ選手の使用率も高く、特にヨーロッパ勢などのパワープレイヤーが愛用している印象です。
05よりもさらに硬いスポンジを採用しており、強いインパクトで振り抜ける選手向け。
ただ、力がある人にとっては、スピード・回転・安定性のすべてが高次元でまとまった“究極の一枚”です。
注目したいのは、バック面で使う選手も意外と多いという点。
09Cは最強の回転性能を誇るので、ブロックやカウンターで“回転をかけ返す”場面に強い。
この「回転負けしない安定感」が、バック面にもマッチしているんです。
最近は、バックにも粘着テンションを貼る選手が少しずつ増えてきており、
09Cはその中でも特に人気の高い選択肢。
パワーがある上級者なら、フォアだけでなくバックでも試す価値のある一枚です。


バック面ラバーの選び方のポイント
プレースタイルに合わせたラバー選び
自分のバックハンドを知ることから始めよう
バックハンドといっても、人によって使い方はまったく違います。
・ドライブで攻めるタイプ
・ブロックで安定させるタイプ
・フォア中心で戦い、殆どバックを使わないタイプ
ラバーを選ぶ前に、まずは自分のバックハンドがどんな使い方をしているかを整理しましょう。
「どうしたいか」よりも、「今どうプレーしているか」を知ることが大切です。
自分のプレーを客観的に見る習慣を
試合や練習をスマホで撮ってみてください。
実際の映像を見ると、自分が思っていたプレーと現実が違うことがよくあります。
「思ったよりブロックばかり」「意外と振りが小さい」など、
客観的に自分を知ることで、必要なラバー性能が見えてきます。


コーチや上級者に相談するのも効果的
初心者や社会人プレイヤーなら、コーチや上級者にラバーを選んでもらうのもおすすめです。
第三者の視点で決めてもらうと迷いが減り、
「勧められたから変えない」という理由ができて用具が安定します。
ラバーを次々に変えてしまう“用具沼”にハマると、プレーの安定がどんどん失われてしまいます。
だからこそ、客観的に選び、しばらく固定して使うことが大切です。


フォア面ラバーとの相性も考えよう
バック単体で選ばない
フォア面のラバー性能は、バックハンドの感覚にも影響します。
バック面だけで決めるのではなく、ラケット全体のバランスを意識して選びましょう。
どちらのフィーリングを重視するか
| 重視する面 | 選び方の考え方 |
|---|---|
| フォア重視の戦型 | フォアの打球感を中心に、バックで安定性を補う |
| バック重視の戦型 | バックの操作性を優先し、フォアで威力を出す |
自分がどちらを軸にしたいかを最初に決めておくと、選択がぶれにくくなります。
フォアの硬さがバックに与える影響
| フォア面の硬さ | バック側の打球感 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 硬いラバー | 硬く感じる | 威力が出やすい | 安定感が落ちることがある |
| 柔らかいラバー | 柔らかく感じる | 回転がかけやすくコントロールしやすい | スピードが出にくい |
硬さの違いはラケット全体のしなりにも影響するため、フォア面の選択がバック面の感覚を変えることを覚えておきましょう。
ラバーの色
シェークハンドでは「フォア=黒」「バック=赤」という組み合わせが一般的です。
これはルールでは決められていませんが、中国選手の影響が大きいと言われています。
2000年代まではフォアに赤を貼る選手も多くいましたが、粘着ラバーの黒が「より回転がかかる」と広まり、
黒フォアが主流になっていきました。
黒と赤の違い(よく言われる傾向)
| 色 | 一般的な印象 | 向いているプレー感覚 |
|---|---|---|
| 黒 | 回転がかかりやすい、球が重い | 回転重視、粘着系ラバーに多い |
| 赤 | 軽く飛ぶ、弾きやすい | スピード重視、テンション系に多い |
メーカーは「顔料の違いだけで性能差はない」としていますが、トップ選手でも黒の方が回転がかかるとコメントしている人は多いです。
実際に打ったときのフィーリングには、微妙な差があるかもしれません。
あえて逆の配色にするのもアリ
異質ラバーを使う人は、逆にの配色にするのが有効です。
「黒=裏ソフト」「赤=異質」という固定観念を崩すと、相手が混乱してくれます。
こんな症状の人はラバーを見直して
ブロックが浮く
もっとも多いのが、相手のループドライブを抑えきれずにオーバーミスしてしまうケースです。
この場合は、ラバーの回転性能が高すぎて、相手の回転の影響を強く受けてしまっています。
最近のラバーは中級者向けでも非常に高性能になっており、スピンが強すぎて安定を失うこともあります。
そんな時は、コントロール重視で回転の影響を受けにくいラバーに切り替えるのがおすすめです。
ブロックが安定し、プレー全体が落ち着きます。
肩や手首が痛い


この症状が出ている人は、ラケットが重すぎる可能性があります。
最近の用具は、ラケットもラバーも全体的に重くなる傾向があります。
カーボン入りのラケットにテンション系ラバーを両面貼ると、総重量が180〜190gになることもあります。
これは昔の平均より10g以上重く、トップ選手でないと振り切れずに手首や肩に負担がかかりやすくなります。
痛みが出ている時点で、すでに故障の一歩手前です。
早めに用具を見直しましょう。
おすすめの軽量ラバー
・ヴェガヨーロッパ
さらに軽くしたい場合は、テンション系ではなく高弾性ラバーを選ぶか、思い切って表ソフトに変えてみるのもアリです。


まとめ
バック面ラバーは、レベルやプレースタイルで最適な選択が変わります。
初心者は扱いやすさを、中級者はバランスを、上級者は威力を重視して選びましょう。
迷ったら、まず今のプレー動画を見返して「どんな場面で困っているか」を確認するのがおすすめです。
そこから見直すだけで、自分に合う1枚が必ず見つかります。







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