カーボンラケットの威力は魅力的ですが、「弾みすぎてコントロールが難しい」「球離れが早くて回転がかけにくい」と感じたことはありませんか?特にアウターカーボンを使っていると、そう思うことがあるかもしれません。
そんな悩みを解決してくれるのが、バタフライの「インナーフォース レイヤー ALC」です。
このラケットは、アリレートカーボンを内側に配置することで、木材ラケットのような「ボールを掴む」感覚と、特殊素材ならではの「威力」を両立させています。発売から年月が過ぎても、多くの選手から信頼されて選ばれ続けているインナーラケットの代表的な存在ですね。
今回の記事では、このラケットの性能を改めてレビューしていきます。さらに、よく比較されるアウターの王道「ビスカリア」や、より反発力の高い「インナーフォース レイヤー ZLC」との違いもハッキリさせたいと思います。
- インナーフォースレイヤーALCが人気な理由
- ビスカリアやZLCとの違い
- おすすめのラバー組み合わせ
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試打レビュー

それでは、実際にインナーフォース レイヤー ALCを試打してみた率直な感想をお伝えします。
今回は、以下の組み合わせで試打を行いました。
- ラケット: インナーフォース レイヤー ALC
- ラバー(フォア): ディグニクス05
- ラバー(バック): ファスタークG-1
普段は「ビスカリア(アウターALC)」や「インナーフォース レイヤー ZLC」を使っています。それらとの比較も交えてレビューしていきます!
第一印象は「意外と硬い?ZLCと似てるかも」
まず打ってみて最初に思ったのが、「意外と打球感が硬いな」という印象でした。
ビスカリア(アウター)とはもちろん全然違うんですが、普段使っている「インナーフォース レイヤー ZLC」と比べると、正直なところ、ワンコースのドライブ練習くらいでは「ほとんど違いがわからない」レベルでした。
もっと弾まないのかな?と思っていたんですが、いい意味で期待を裏切られましたね。威力も十分すぎるほどバッチリ出るラケットだなと思いました。
ドライブ:カチッと持って、強く飛ばせる
ドライブに関しては、結構ラケットが硬くて「カチッ」とボールを打つ感覚があります。
球持ちもすごく良くて、強い回転で前にしっかり飛ばすことができます。弾みも申し分ないですね。
「ZLCと何が違うんだろう?」と思いながら打っていましたが、少なくとも普通のドライブ練習ではあまり違いを感じられませんでした。もっと強いインパクトで打ったりすると変わってくるのかもしれません。
ただ、唯一明確に違いを感じたのが「カウンター」の時です。
カウンター:ここで真価を発揮!
相手のボールを利用してカウンターした時、つまり自分の力だけでなく相手の力も加わってインパクトが強くなった時ですね。
この時は確かに、ZLCとは違ってボールを「ギュッ」と掴んでくれる感覚がより強く感じられました。この掴む感覚のおかげで、安心してカウンターしていけますね。
ブロック:しっかり抑える意識が必要
ブロックに関しては、結構ラケットが弾むので、しっかりとボールを抑えてあげないといけないな、と感じました。
今回はディグニクス05やファスタークG-1というハイスペックなラバーを貼っていた影響もあると思いますが、「ただ当てるだけ」だと飛んでいってしまいがちです。
ラバーとの相性もありますが、ある程度しっかりコントロールできる人じゃないと、初心者がいきなり使いこなすのは少し難しいかもしれません。
ツッツキ:一番驚いた!めちゃくちゃ切れる
一番驚いたのがツッツキです。これが非常に切れました。
ちょっとコントロールをミスして浮いてしまうこともありましたが、「回転をかけよう」と思った時の回転量は驚くものがありましたね。理由ははっきり分かりませんが、とにかく「かなり切れるな!」という印象でした。
ストップ:思った通りにコントロールできる
ストップは全く問題ありません。しっかりと短く、低く収まります。
やっぱりこれがインナーラケットの良いところですよね。アウターみたいに勝手に飛んでいかないので、自分が思った通りにコントロールできる良さを、この技術で改めて感じました。
他ラケットとの比較

インナーフォース レイヤー ALCの購入を検討する際、必ず比較対象になるのがアウターの王道「ビスカリア」と、同じインナーシリーズの上位モデル「インナーフォース レイヤー ZLC」でしょう。
それぞれどんな違いがあり、どちらを選ぶべきなのか。私の視点で解説します。
vs ビスカリア
最大の違いは、ズバリ「球持ち」です。
ビスカリアはアウターなので、打った瞬間に「カチーン」とボールが飛んでいきます。
一方、インナーフォースレイヤーALCはインナーで、打った瞬間に一度ボールを「グッ」と掴んでから飛ばします。この「掴む」時間があるため、自分の意思で回転をかけたり、コースを狙ったりしやすくなります。
- ビスカリアがおすすめな人:
- スイングスピードに自信があり、しっかりとラケットを振れる人。
- 短いボール(ストップやツッツキ)を繊細にコントロールできるテクニックがある人。
- 「何よりも威力を求めたい」という上級者。
- インナーフォース レイヤー ALCがおすすめな人:
- 威力も欲しいが、それ以上に「球持ち」や「コントロール」を重視したい人。
- 自分の力でしっかり回転をかけたい人。
- ラリー戦での安定感を求める人。
インナーフォースでも威力が足りないわけでは全くありません。むしろかなり威力は出るラケットなので、その点は心配しなくて大丈夫です!

vs インナーフォース レイヤー ZLC
次に、同じインナーフォースシリーズのインナーフォースレイヤーZLCとの比較です。
ZLCはALCよりも反発力が高く、価格も高くなります(定価23,650円)。一般的には「ALCよりZLCの方が威力が出る」と言われています。
ただ、正直なところ、私のインパクトくらいだと、インナーフォースレイヤーALCとZLCの違いをほとんど感じられませんでした。
唯一明確に違いを感じたのは、先ほどの試打レビューでも触れた「カウンター」の時です。相手のボールの威力が利用できた時だけは、ZLCの方がより強く弾き返す感覚がありました。
なので、特に強いこだわりがなく、自分のインパクトにそれほど自信がない人は、インナーフォース レイヤー ALCで十分満足できると思います。
もしZLCについてもっと詳しく知りたい方は、過去にレビュー記事を書いていますので、そちらも参考にしてみてください。

相性の良いラバー

インナーフォース レイヤー ALCは「万能ラケット」なので、基本的にどんなラバーとも相性が良いですが、その中でも特に「これは合う!」と感じたおすすめのラバーを3つ紹介します。
自分のレベルやプレースタイルに合わせて選ぶ参考にしてください!
ディグニクス05(バタフライ)
ディグニクス05は、少し硬めのラバーで、はっきり言って上級者向けのラバーです。スピードも回転も最高レベルで、トップ選手御用達のラバーと言っていいでしょう。
ただ、ラバー自体がかなり硬いので、硬いラケットに貼ると硬すぎて難しい!と感じることもあります。
しかし、インナーフォースレイヤーALCに貼ると、その硬さがラケットの柔らかさでマイルドになり、「かなり球持ちが良くて、前に飛ぶ」という最高の組み合わせになります!
この組み合わせは、本当に穴がなくてバランスが良いですね。
- 台上などの細かい技術: インナーラケットなので、ちゃんと止まる
- 威力を出したい時: 強く打った時には、内側のアリレートカーボンが威力を出す
攻守ともにバランスが良い、まさに「理想的」な組み合わせだと感じました。
ファスタークG-1(ニッタク)
ファスタークG-1も非常に相性が良いと感じました。私はバック面で使いましたが、フォア面でも「あり」だと思います。
G-1は少し直線的にボールが飛んでいく性質のラバーなんですが、インナーフォースレイヤーALCと合わせることで、しっかりと弧線を描きながら飛んでくれるようになりました。
G-1は「マニュアル的」なラバーで、弾いたり回転をかけたりが自分で操作しやすいのが特徴です。これをインナーフォース レイヤー ALCと組み合わせることで、
- 弾くとき: ちゃんと弾ける
- ドライブをかけたとき: しっかり弧線を描いて入ってくれる
そんな、これも本当に穴がない、非常に良い組み合わせだなと思って使っています。特にバック面におすすめです!
ロゼナ(バタフライ)
ロゼナを貼るなら、初心者の方ならフォア面に貼ってもいいと思います。中級者以上の方なら、バック面に貼るのがおすすめです。
ロゼナは、もともと回転とスピードのバランスが良いラバーです。少し柔らかくて扱いやすい反面、威力は出しにくいですし、強く回転をかけようとすると落ちるような感覚もあるので、インパクトが強い人には向いていません。
例えば、おすすめの選手としては、
- フォアは威力重視、バックはつなぐ選手
- バックでミート系の打法をよく使う選手
こういう人は、バックにロゼナを貼るという選択肢も「あり」です。ブロックだけをする場合でも、ロゼナはしっかりと相手の威力を吸収してくれるので、そういったバック面の使い方であれば、中級者以上でも使うメリットが十分にあると思います。
まとめ
今回は、バタフライのロングセラー「インナーフォース レイヤー ALC」をレビューしました。
最後に、このラケットの魅力と、どんな人におすすめかを簡潔にまとめます。
- 掴んで飛ばしてくれる
普段は木材のように柔らかく、強打時だけカーボンの威力が出るのが魅力 - 圧倒的な安定感
勝手に飛んでいかないので安心して振れる。高い弧線のドライブでミスが激減 - 守備も完璧: ブロックや台上技術がやりやすく、特に前陣でのカウンターは絶品
- アウターが「弾みすぎる」と感じてる人
- 自分の力でしっかり回転をかけたい人
- ラリー戦での安定感を重視する人
- 高性能ラバー(ディグニクス等)を使いこなしたい人
発売から長く愛され続けるには理由があります。それは、時代を超えて通用する「本物の性能」があるからです。
あなたの卓球を支える「長く付き合える相棒」として、自信を持っておすすめできる一本です!

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