高湿度の環境での卓球は、普段とは異なり予測不可能な変化がありイライラしちゃいますよね。特に異質型の選手やカットマンとの試合は湿気のことを理解していないと攻略が難しくなります。湿度によってラバーがアンチスピンのように振る舞い、通常のプレイスタイルが難しくなりがち。ここでは、高湿度に対応するためのラケットの保管方法から、具体的な試合の仕方までを詳細に解説します。
1. ラケットの保管方法
湿気はすべてのラバーに影響を与えるため、ラケットの保管方法に注意が必要です。除湿剤を使用したジップロックでのラケット保管はお勧めです。この方法では、ラケットを乾燥状態に保ちつつ、カビの発生を防ぐことができ、衛生的な保管が可能になります。あとボールにも湿気がつくので、試合の時は小まめに拭くようにしましょう。
2. コートの状態とシューズの選択
湿度が高い場合、特にビニールのような素材の床では滑りやすくなります。こういう環境は怪我に繋がりプレーをしないのがベストですが、試合ではそうも言ってられないので、そんな時は普段より動かないように戦術を考えて怪我を防止しましょう。シューズ選びや試合前のコートのチェックも非常に重要。最新のシューズは意外に滑りやすいものが多いので自分のシューズはどうなのかをあらかじめ理解しておきましょう。
3. プレイ戦略の調整
湿度の高い日は、ボールの挙動が通常と異なります。これにより、普段は入っているボールがミスになったりします。
私の場合、以下のポイントに注意しています。参考にしてみて下さい。
- サーブ: 回転が多いサーブのコントロールが難しくなるため、よりシンプルなナックルサーブを利用する。
- ドライブ: 上回転ドライブは比較的影響が少ないが、下回転をドライブする時には相手のツッツキに残る変な回転に気を付ける必要がある。少し打球点を落としてでも変化を見極めてからしっかりとボールをコントロールする。
- ブロック: 湿度によりラバーが滑りやすくなり、普段よりかなりミスがしやすくなるので要注意。威力を受け止めるようにして山なりのボールで良いので安定して返球する。
- ツッツキ: 相手のボールの回転が減少したり変な回転が残っていたりする。通常よりタイミングを遅らせて慎重にボール見極める
基本的には、どの技術も安定して入れにいくことを考えています。とにかくミスを減らすことです。湿気のせいでミスをしていたらイライラしますしね。
4. 特定の戦型との対策
表ソフトの選手との対戦:
スピード系の表ソフト使用者は、湿度の高い環境では特にコントロールが難しくなります。例えばバック表の選手との対戦では、バックサイドに少し下回転が入ったサーブを出して、湿気で滑ったボールを逆利用する戦略を取ります。相手がツッツキをしてきた場合、少しスリップして上回転が入ったボールがくるのでチャンスボール。フォアにぶち抜いても良いですし、バックにループドライブをしてもスリップして落としてネットミスをしてくれます。
相手がサーブの時は、バックサイドにツッツキ →相手がバックドライブを打とうとするが表ソフトがスリップしてネットミス →相手がツッツキで返してきたら、スリップして少し上回転で返ってくるのでチャンスボールだから打ち抜く、という戦術を取るようにしています。
カットマンとの対戦:
カットの回転量が落ちるため、ミート打ちがやりやすくなります。つなぎのドライブではあまり回転をかけないようにして、相手のカットが浮きやすくなることを利用して積極的にミートをして得点を重ねましょう。
この記事の内容を活用していただき、雨が降っている時も湿気でイライラせずに、楽しく卓球ができるようなっていただけると嬉しいです!