「湿気が多い日は、ラバーが滑って回転がかかりにくい…」
「ボールが変な弾み方をする…」
「相手の球質がいつもと違ってミスが増える…」
卓球をする上で、湿気は避けて通れない問題のひとつ。試合や練習で湿気の影響を受けた経験はありませんか?
この記事では、湿気が卓球に与える影響を整理し、効果的な湿気対策を詳しく解説します。
「湿気の日でも安定したプレーができるようになる!」そんな実践的な対策を紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
湿気が用具に与える影響

ラバーへの影響
今日は雨、なんかラバーがしっとりしてる!
湿気が多いとラバーに水分がついて、ボールの回転がかかりにくくなるんだ
ラバー別の影響
⚫︎テンションラバー
比較的影響は少ないが、スポンジやシートが固めのラバーは湿気の影響を受けやすい。
⚫︎高弾性ラバー
テンションラバーより湿気の影響を受けやすい。
⚫︎粘着ラバー
湿気の影響を強く受け、特に中国製粘着ラバーは湿気が多いと性能を大きく損なう。
⚫︎表ソフトラバー
最も湿気の影響を受けやすく、湿気があるとボールがスリップしやすくなる。
⚫︎粒高ラバー
湿気の影響は少ないが、相手のボールの質が変化するため影響を受ける。
ボールへの影響
雨の日は、ボールも注意が必要だよ
なんか、ボールがヌメっとしてる!!
・雨天時には体育館内の湿度が高くなり、ボールの表面にも水分がつきやすくなる。
・使い古されたボールは湿気の影響を受けやすく、新品のボールの方がグリップ力が保たれやすい。
なるべく新品のボールを使って、1ラリーごとにボールを拭こう。
湿気がプレーに与える影響

技術面
湿気があると、回転をかけ返す技術が難しくなるんだ。
ドライブ
下回転のボールを打つときは相手のツッツキが思ったより回転がかかっていなかったり、スリップしてナックルになっていることがあるので、慎重に見極める。
少し打点を落としてボールの回転を確認するのがポイント。
ブロック
湿気で滑りやすくなるため、普段よりも面を立てて少しミートする感覚でブロックする。少し甘くても良いので確実に返球することを意識する。
ツッツキ
相手のボールの回転が湿気の影響でナックルになっていたり、回転が残っていたりするため、ボールを慎重に見極める必要がある。
普段ならライジング気味にボールを捉えるところを、少し打球点を遅らせてツッツキを行うのが良い。
戦術面
重要なのは、湿気による凡ミスを減らすことだよ
湿気というコントロールできない要因によってプレーが変わるため、普段と同じ感覚でプレーするのは不可能。それを前提に戦術を考えましょう。
まず、技術面で触れたように、湿気がある中で、やりやすい技術、やりにくい技術を整理しましょう。
その中で、湿気がある中でも、出来ることでプレーを組み立てましょう。
試合序盤は特にボールの変化に慣れることに時間を使い、慎重なプレーを意識する。
メンタル
雨の日って、それだけで試合する気がなくなるよ…
みんな同じ環境で試合をするから、湿気を理由に崩れないことが大切だよ
湿気があると「嫌だな」と感じることがあるが、それは対戦相手も同じ。
湿気の影響を想定して事前に準備することで、試合中の焦りを減らせます。
会場に着いたらラケットやボールの感覚を確かめ、湿気がどの程度あるか把握しましょう。卓球台の表面が薄っすら寝れていることもあります。
湿気がある時に自分にできる技術を整理してから試合に臨みましょう。そうすれば湿気で思い通りにプレーできなくても心の動揺を最小限にできます。
また、次の章で述べるように家を出る前に、湿気対策としていろんな用具を準備をしておくようにしましょう。
戦型別の対策
対ドライブマン
湿気があるとブロックやカウンターが難しくなるため、自分から積極的にドライブを仕掛ける。ツッツキや台から出たサーブを見逃さずに攻める。
対表ソフト:
相手の表ソフト側を狙う。湿気が多いと表ソフトは何もできなくなる。
カウンターやミートも入らない。下回転サーブを出せば、スリップしてナックルや上回転のレシーブが返ってくるので、それを強打していくのもあり。
対カットマン
湿気で回転変化が少なくなり、カットマンが不利になるため、いつもより積極的に攻めていくのが有効。
湿気対策

ジップロックと除湿剤を活用
ラケットを湿気から守るために、ジップロックの中に除湿剤を入れ、その中にラケットを保管する。この方法でラバーや木材の湿気吸収を防ぎ、パフォーマンスの劣化を抑える。
ラケットを温める
ラバー表面を温めることで湿気の影響を防ぐ。湿度が高いと、外気よりも冷たいラバー表面に結露が発生しやすくなる。ラバーを温めておくことで結露を防ぎ、ボールのグリップ力を維持できる。
- ラバーウォーマー: ラバーを適温に保ち、湿気の影響を減少させる。
- ポータブルドライヤー: 試合前にラバーを乾かし、湿気の影響を受けない状態にする。
- タオルや乾燥シートを活用: 試合中はラバーを乾燥させるために、こまめに拭く習慣をつける。
試合中の対策
ラバーウォーマーやドライヤーは試合中使用不可のため、タオルでラバー表面を拭くなどの工夫をする。
プレースタイルの調整: 回転をかけすぎず、安全にボールを入れる意識を持つ。
ボールの選択: 湿気があるときは新品のボールを使うことでグリップ力を維持できる。
相手のプレーを観察する: 湿気がある日は相手の球質も変わるため、試合中に適応する。
まとめ
・用具管理をしっかりする
・試合前に湿気の影響を確認する
・プレースタイルを調整する
これを意識すれば、湿気の日でも安定したプレーができるってことだね!
湿気に負けずにプレーを安定させるために、この記事を参考にして対策を実践してみてください!