インナーフォースレイヤーシリーズのラケット、種類が多くて迷いますよね。
「みんな使ってるからALCでいいや」って考えたくなる気持ちもわかります。
中級者の方は「そろそろ性能の違いを意識して選びたい」と思い始める時期。ですが、ALCとZLC、ALC.SやZLFの違いって、実際に打ってみないと分からないことも多いんです。
この記事では、私が全4モデルを実際に試打した経験をもとに、それぞれの特徴や打球感、向いているプレースタイルを解説します。
- ALC ,ZLC ,ALC.sの打球感の違いは?
- 弾みや回転のかけやすさに違いはあるの?
- 結局、自分にはどれがおすすめなの?
このような疑問を、スペックだけでなく「実際に使ったらどう感じるか」という視点で解決していきます。中級者のラケット選びの参考になれば幸いです。
卓球界で人気を誇るバタフライの「インナーフォースレイヤー」シリーズを徹底的に試打してみました!使用したラバーは、フォア面に「ディグニクス05」、バック面に「ファスタークG-1」。試打したラケットは以下の4本です。

インナーフォースレイヤーZLC(84g)
インナーフォースレイヤーALC(90g)
インナーフォースレイヤーALC.S(82g)
インナーフォースレイヤーZLF(81g)※廃盤
各ラケットの特徴や感想をまとめたので、ぜひラケット選びの参考にしてください!
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インナーフォース4種の違いをざっくり解説
インナーフォースシリーズには「ALC」「ZLC」「ZLF」「ALC.S」の4モデルが存在し、それぞれに明確な個性があります。
![]() インナーフォースレイヤーALC | ![]() インナーフォースレイヤーALC.S | ![]() インナーフォースレイヤーZLC | |
|---|---|---|---|
| 打球感 | 適度な柔らかさ | 柔らかい | 適度な柔らかさ |
| 弾み | 結構弾む | 控えめ | 結構弾む |
| 平均重量 | 91g | 90g | 93g |
| 板厚 | 6.0mm | 5.5mm | 5.7mm |
| 価格 | 12,000円 | 13,000円 | 18,000円 |
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【深掘り】ALCとZLCの違いをもっと詳しく
どちらも人気が高く、性能面でも似た印象を持たれがちな「ALC」と「ZLC」。しかし、使用している素材には大きな違いがあります。
素材の違い(ALCとZLC)
ALC(アリレートカーボン):
アリレート=高強度で柔軟性のある繊維と、カーボンを編み込んだ素材
柔らかさと反発力のバランスが取れており、”打球感がしっかり残る”のが特徴
制御しやすく、扱いやすさが強み

ZLC(ZLカーボン):
ZLファイバーとカーボンを組み合わせた素材
より高い反発性能としなやかさを両立
弾みが強く、ボールの威力を引き出したい選手に向いている

価格の違い(ALCとZLC)
ALC:約15,000円前後
ZLC:約2,0000円前後
たくぼーZLCの方が高いんだね
次章では、実際にこれらを使った試打レビューを紹介し、より具体的な違いを掘り下げていきます。
実際に使ってわかった打球感・弾みの違い(試打レビュー)
ここでは、筆者が実際にインナーフォースレイヤーシリーズを打ち比べた際の感想をまとめています。 中級者の視点で、打球感や弾みの違い、プレー中に感じた特徴をなるべくリアルにお伝えします。
インナーフォースレイヤーALCレビュー
ALCは、第一印象として「非常にバランスが取れている」という印象でした。 強すぎず弱すぎない弾みで、どんなラバーとも合わせやすく、ドライブやブロック、ツッツキなど一通りの技術に無理なく対応できます。
特に驚いたのは”ミスが減る”という点。無理に振らなくてもボールが安定して飛んでくれるので、結果として安定感が上がりました。
- ドライブ 飛びすぎず、安心して振れる。弧線が描きやすく、安定感が高い。
- ブロック 相手の威力にも押されにくく、コントロールしやすい。
- ツッツキ 飛びすぎないので台上処理がやりやすい。
- サーブ 強すぎない弾みが安心感につながる。
インナーフォースレイヤーZLCレビュー
ZLCは一言でいうと「飛ぶ、そして威力が出る」ラケットです。 しっかりスイングしたときの打球の伸びが明らかで、攻撃力を最大限に引き出したい場面で真価を発揮します。
ただし、ALCよりも球離れが速く、”食い込み”が少ないと感じる場面もありました。 そのため、ボールタッチに繊細さが必要で、やや上級者向けだと感じました。
- ドライブ しっかり振ればかなり威力が出るが、スイングの軌道がブレるとミスに繋がりやすい。
- スマッシュ 球離れが速く、威力を乗せやすい。
- ブロック 弾き返す感覚が強く、飛びすぎることもある。
- 引き合い 後陣での引き合いでは圧倒的な威力。
インナーフォースレイヤーALC.Sレビュー
ALC.Sは、ALCよりもしなりが強く、ボールを持つ感覚が明らかに違います。 回転をしっかりかけたい人、前陣で細かい技術を多用する人に特に合っていると感じました。
弾みは抑えめなので、パワーがある人よりも”繊細な操作”を武器にしたい選手にマッチします。
- チキータ しなりがあるため、引っかかりが良くコントロールしやすい。
- 台上処理 飛ばないので短い技術がやりやすい。
- 前陣カウンター テンポが作りやすく、振り遅れにくい。
インナーフォースレイヤーZLFレビュー
ZLFはとにかく軽くて柔らかいです。 球持ちが非常によく、スイングスピードがあまり速くなくても安定して回転がかけられました。
一方で、スピードボールを出すには物足りなさを感じる場面もあり、どちらかというと”守備的に安定感を出したい人向け”の印象です。
- ブロック とてもやりやすい。相手のボールを吸収する感覚。
- ツッツキ 球持ちが良く、安定感がある。
- ループドライブ 軽く振っても回転がかかりやすい。
- スマッシュ 弾みが控えめなので、威力を出すにはしっかり振る必要あり。
あなたに合うのはどれ?タイプ別おすすめの選び方
ALC:安定志向の中級者におすすめ
「まずはしっかりラリーができるラケットがほしい」「クセの少ない使いやすい1本がいい」—— そんな方にはALCがおすすめです。
- 攻守のバランスが取れており、どんな戦型でも扱いやすい
- 飛びすぎず、ドライブやツッツキが安定する
- 自分のスイングを作りたい人にも最適


ZLC:パワーで押すスタイルにおすすめ
「一撃の威力で点を取っていきたい」「攻撃的なプレーを極めたい」—— そんな方にはZLCがぴったりです。
- スイングスピードが速い人ほど武器になる
- 中〜後陣の引き合いでも威力が落ちにくい
- 攻撃力に全振りしたいプレーヤー向け


ALC.S:前陣で細かく攻めるスタイルにおすすめ
「前陣での台上処理やカウンターを重視したい」「繊細なボールタッチを活かしたい」—— そんなプレーヤーにはALC.Sがおすすめです。
- 球持ちがよく、しなりで回転をかけやすい
- 台上処理やチキータなど細かい技術に強い
- 弾みを抑えてコントロール重視のプレーができる
ZLF:守備的で安定を求めるスタイルにおすすめ
「ラリーで粘って勝ちたい」「軽くて扱いやすいラケットがいい」—— そんな方にはZLFが向いています。
- 柔らかくて軽く、取り回しが良い
- ブロックやツッツキ、カットなど守備技術に強い
- 攻撃よりも安定感を重視したい人に最適
まとめ:インナーフォースシリーズの選び方


インナーフォースレイヤーシリーズは、どのモデルも個性があり、自分のプレースタイルや求める打球感によって最適な1本が変わってきます。
- ALC → 迷ったらまずコレ。バランス型の万能モデル
- ZLC → 威力を追求するパワープレーヤー向け
- ALC.S → 台上重視&繊細な技術を使いたい人におすすめ
- ZLF → 安定志向で軽量・柔らかさを重視する人に最適
どれを選んでも失敗はしませんが、自分の強みや課題に合わせて選べば、ラケットが“武器”になります。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりのインナーフォースを見つけてください!











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