- ラクザシリーズ(7種)の違いと特徴
- それぞれのラバーが向いているプレースタイル
- 実際に使ってわかった各ラバーの感触や使いやすさ
- おすすめのラバー組み合わせと相性の良いラケット
- 馬琳シリーズとの相性や使用例
ラクザシリーズっていっぱいあるけど、どれを選べばいいの?
それなー、実際に使わないと違いが分かりずらいんだよね
よし!それじゃ、実際に使用したレビューをしていこう。
ラクザシリーズは「ラクザX」や「ラクザZ」のような主力ラバーだけでなく、初心者向けの簡単なモデルもあり、種類も広いのが特徴です。
本記事では、全モデルを実際に試打した経験をもとに、それぞれのラバーの特徴や違いを解説すると同時に、プレースタイル別のオススメラバーや、相性の良いラケットも紹介しています。
「何を使えばいいかわからない」と迷っている方ほど、この記事で適切なラバー選びができるはずです。
ラクザシリーズとは?
ヤサカの「ラクザシリーズ」は、日本製ラバーの中でも高い性能とコストパフォーマンスを両立した競技用テンション系ラバーです。トップ選手から草の根レベルの愛好者まで、多くのプレイヤーに選ばれています。
シリーズ最大の特徴は、その多様性と汎用性。たとえば、ラクザZのように回転重視の粘着テンションタイプもあれば、ラクザXXのようにスピードを追求したモデルもあり、初級者〜上級者、回転系〜スピード系まで幅広く対応しています。
また、コントロール性能やグリップ力、重量感などもモデルごとに異なり、自分のプレースタイルや技術の成熟度に合わせて選ぶことができます。これから用具の見直しを考えている方にも、非常に参考になるシリーズです。
以下に、現行のラクザシリーズを一覧にまとめました:
モデル名 | 特徴 |
---|---|
ラクザ7 | バランス型、軽量、万能 |
ラクザ7ソフト | 柔らかくて扱いやすい、初心者・女性向け |
ラクザX | 強グリップ、回転性能◎ |
ラクザXソフト | 安定感、裏面打法や中級者に最適 |
ラクザXX | スピード重視、ハイパワー型 |
ラクザ9 | スピード特化、直線的な打球が特長 |
ラクザZ | 粘着テンション、回転特化 |
ラクザZエクストラハード | 超高硬度、上級者・パワープレーヤー向け |
ラクザPO | 表ソフト、スピード系異質プレーヤー向け |

ラクザシリーズ 比較表まとめ
ラクザシリーズ全体の違いや特徴を分かりやすく把握できるように、まずは以下の比較表にまとめました。詳細レビューはこの表の下に続きます。
ラバー | 回転 | 弾み | 硬さ | 重さ | おすすめな人 |
---|---|---|---|---|---|
ラクザ7 | 普通 | 普通 | 中 | 約66g | 初〜中級者 |
ラクザ7ソフト | やや弱め | やや控えめ | 柔らかい | 約62g | 初心者・女性 |
ラクザX | 強い | やや控えめ | やや硬め | 約72g | 中〜上級者、パワー型 |
ラクザXソフト | 強い | 普通 | やや柔らかめ | 約68g | 裏面打法初心者・中学生 |
ラクザXX | 強い | 強い | 中 | 約72g | 上級者・テンション愛用者 |
ラクザZ | 非常に強い(粘着) | 控えめ | 硬め | 約78g | 回転重視・粘着系経験者 |
ラクザZエクストラハード | 非常に強い(粘着) | 非常に控えめ | 超硬 | 約79g | 上級者・筋力がある人 |
ラクザシリーズ 各ラバーの詳細レビュー
ここからは、私が実際に使用したラクザシリーズ各モデルの詳細レビューをお届けします。
それぞれのラバーに対して、打球感・回転・弾み・使いやすさなど、実体験ベースで率直に書いています。
ラクザ7|5教科70点の優等生ラバー
ラバー表面がちょっと水っぽい感じがして、ペンの裏面に貼ると指がツルツル滑る感じがしました。
しっとり系のラバーかなと思いました。
ラバーの色は赤い色を選んだのですが、日本製のラバーによくある少し透明感がある、きれいな見た目のラバーでした。
ファスタークG1にトップシートは近い見た目でしたね。ラバーは軽量で扱いやすい感じでした。
周りの人がバック面で使ってる人が多かったので、私もバック面で使用しました。
なんというか非常にバランスが良いラバーだなと思いました。
ラクザXのような強いグリップ力は無いのですが、その分ボールが前に飛ぶ感じがあって、
ドライブだけではなくて、ミート系の技術もやりやすい。
ブロックでも回転の影響はあまり受けずに安定して返すことができました。
正直、威力も申し分ありません。
5教科全て70点みたいな優等生なラバーですね。
ラクザ7ソフト|やさしく包むバック向きラバー
かなり柔らかめのラバーです。
ここまで柔らかいとちょっと上級者には物足りないでしょう。
表面のラバーにも影響を感じました。
ただ非常に使いやすく、バックハンドにはオススメ。
中でもバックハンドがあまり得意ではないなと思ってる人には特におすすめです。
なにげに、あの馬琳選手も現役時代使っていたラバーです。
馬琳選手は裏面打法をそこまで使わない選手でしたが、それでも、オリンピック金メダリストが使っているということは、
我々一般人からしたら十分すぎるスペックなんでしょうね。
ラクザX|回転重視の万能テンション
トップシートのグリップ力が非常に強く、強い回転をかけやすいラバーです。
明らかにボールが上に飛びます。ラクザ7とは別物のラバーです。
ラバーの重量は結構重めですね。
テンション系ラバーの中では重量級です。
ただ、ラバー自体は非常に扱いやすく、回転もかかるんですが、 ミート系の技術もやりやすいし、台上技術もやりやすい。
パワーに自信がある選手であれば、バック面にも貼ってもいいかもしれません。
バタフライのディグニクスと比べると弾みはおとなしめです。
ただそれが、ブロックや台上技術の安定性につながると考えると、 このラバーはかなり良いラバーなのではないでしょうか。
特にプロ戦士でもない我々卓球愛好家からすると、ギリギリ使いこなせるラインのラバーなのかなというふうに思います。
何より、このスペックのラバーがこの値段で買えるのはびっくり。さすがYASAKAです。
ラクザXソフト|裏面初心者に優しい高性能ラバー
私自身、長年お世話になったラバーで約2年ほど使っていました。
裏面打法を始めたばかりの時にこのラバーを使っていましたね。
このラバーはラクザXと同じようにグリップ力が非常に強く、
ソフトという名前が付いている割には、硬度は硬めのラバーです。
小学生中学生だったらフォア面に使ってもいいと思います。
非常にグリップが強いので回転に負けるような感覚はありません。
回転をかけ返したりするのが非常にやりやすく、回転は非常にかけやすいです。
バック面に使用するのであれば、大人が使っても申し分がない威力が出ると思います。
ラクザXX|飛びと回転を極めた進化系テンション
ラクザXと比較するとかなり飛んでいくラバーに進化したと感じました。
グリップ力もある上に前にも飛んでいく。火の打ち所がない、超ハイスペックラバーだなと思いました。
ディグニクスと比べても回転・スピードともに遜色がないラバーだと思いました。
その上使いやすいし、素材系の特にアウターラケットにあったら相性が良いと思いました。
ラクザZ|驚異の粘着力で回転特化ラバー
粘着テンションラバーで非常に強い回転がかかります。
あと上に上がっていく感じがすごく強くて、最初びっくりすると思います。オーバーミスします。
ぶっとびラバーというわけではないんですが、上にとにかく上に飛んでいくラバーです。
ディグニクス09Cと比べると、粘着が強く、スポンジも固めのラバーだなと思いました。
全体的にもっちりした打球のラバーでした。
私はフォア面に使いましたが、結構バック面に使ってる人が多いんですよね。
バック面に使うと、ツッツキで非常に回転がかかります。ストップも非常に止まります。
ただこのラバーは、私は3ヶ月ほど使って使うのをやめてしまいました。
実際練習だとあまり違和感ないんですけども、本番の試合になると全然ボールが飛んでいかないことがわかりました。
しっかり止まって打ったときにボールが行くんですけども、それ以外のボールだと全然威力が出ません。
もっとパワーがある人が使えばもっと良いボールが行くんだろうなぁっていうふうに思いました。
私では使いこなせませんでしたね。
ラクザZエクストラハード|筋力勝負の上級者向けラバー
かなり硬いラバーです。私は練習で2回ぐらい使ってやめましたね。
ラクザZとは別物のラバーで、これはさすがに使う人を選ぶなと思いました。
かなり体格が良くて、パワフルな威力を普段から出している人じゃないと使えないなと思いました。
私が練習でいくら全力でドライブを打っても全くボールは走りませんでした。
ただただ棒玉が出るだけでした。
初中級者には全くオススメしませんね。
上級者の中でもかなりパワーがある人じゃないと使いこなせないと思います。
私の周りでは使ってる人は皆無ですね。
プロ向けのラバーだなっていうふうに思いました。
それぞれ特徴が分かれていて全く別のラバーだね
シリーズの中から自分にあったものが必ず見つかるはず!
おすすめのラバー組み合わせと相性の良いラケット
ラクザシリーズを選ぶ上で気になるのが、「どのラバーをどう組み合わせるか?」
この章では、私自身の使用経験をもとに、フォア・バックのバランスやラケットとの相性も含めて、おすすめの組み合わせをご紹介します。
ラバー名 | 推奨ラケット | 理由・ポイント |
---|---|---|
ラクザ7 | インナー(インナーフォースALC、馬琳ソフトカーボン) | 直線的な飛びを掴んで飛ばす感覚で補える |
ラクザ7ソフト | インナー(馬琳ソフトカーボン)、木材(スワット) | 柔らかいラバーは木材や柔らかめインナーと相性良好 |
ラクザX | アウター(ビスカリア、アルネイド) | 上に飛びやすい特性に前への推進力をプラス |
ラクザXX | アウター(ビスカリア、アルネイド) | ハイスペック性能をアウターで活かす |
ラクザZ | アウター(ビスカリア、アルネイド) | 飛距離の不足を弾みで補う粘着系 |
ラクザZエクストラハード | アウター(ビスカリア、アルネイド) | 上級者向け。弾みとパワーを最大限活かす構成 |

ラクザ7ソフト|柔らかい打球感にマッチするラケット選び
推奨ラケット:馬琳ソフトカーボン、インナーフォースレイヤーALC、スワット(木材)
柔らかめのラバーなので、ラケット側も硬すぎないものがベスト。
インナー系でもやや柔らかめの設計や、木材ラケットとの組み合わせが扱いやすくておすすめです。
ラクザX|上に持ち上がるラバー×前へ飛ばすラケット
推奨ラケット:ビスカリア、アルネイド(アウター)
強いグリップでボールが上に持ち上がるラバーなので、アウターラケットで前への推進力を補ってあげると良い。
弾みの強さで回転とスピードの両立を狙えます。
ラクザXX|すべてを高水準で求める上級者向け
推奨ラケット:ビスカリア、アルネイド(アウター)
回転・スピード・弾み、どれを取っても高い性能を持つラクザXX。
弾みを重視したアウター系ラケットと組み合わせることで、上級者向けのプレーが可能になります。
ラクザZ|粘着系を活かすには弾みが必要
推奨ラケット:ビスカリア、アルネイド(アウター)
微粘着で飛距離が出にくいため、アウターラケットの弾みで前への推進力を補ってあげたい。
軽打では飛ばず、しっかり打てる人に向いています。
ラクザZエクストラハード|筋力と技術が試される最上級モデル
推奨ラケット:ビスカリア、アルネイド(アウター)
極めて硬いラバーで、自分の力でしっかり振り抜けるパワーが前提条件。
アウターの弾みを活かしてもなお難しさは残るので、相当な上級者向けです。
まとめ|自分に合った1枚は見つかりましたか?
ここまでラクザシリーズの各モデルの特徴や組み合わせについて紹介してきました。
最後に、どんな人にどのラバーが合うのかを簡単にまとめておきます。
ラバー名 | オススメな人 | 一言まとめ |
---|---|---|
ラクザ7 | バランス重視の中級者/無難にいきたい人 | 全体的に優等生でクセがない |
ラクザ7ソフト | バック面初心者/柔らかい打球感が好み | 扱いやすくてコントロール性◎ |
ラクザX | 回転で勝負したい中〜上級者 | 強いグリップと安定した性能 |
ラクザXX | フォアでもバックでも高性能を求める人 | スピード・回転・扱いやすさの三拍子 |
ラクザZ | 粘着系を試してみたいパワー系中級者 | 回転は強力だが飛距離には注意 |
ラクザZエクストラハード | とにかくパワーのある上級者 | 筋力がなければ飛ばない超上級者用 |
ラクザシリーズは本当に幅広いラインナップが揃っていて、初心者から上級者まで選べるのが魅力です。
「自分のスタイル」「求める打球感」「よく使う技術」に合わせて、ベストな1枚を選んでください。