裏面打法に取り組んでみたけれど──
練習では入るのに、試合だとオーバーミスばかり。
グリップもしっくりこないし、切り返しで崩れてフォアの調子まで悪くなる。
「自分には向いてないのかな…」と感じていませんか?

私もまったく同じ道を通ってきました。
片面ペン歴15年、裏面歴5年の筆者「よこたく」が、試行錯誤を重ねて試合でも裏面を使えるようになったプロセスを、この記事で共有します。
本記事では以下の内容を詳しく解説しています。
- ▶ 裏面打法に最適なグリップの見つけ方
- ▶ 片面ショートと裏面の効果的な使い分け
- ▶ 移行期に多くの人がつまずくポイントと解決策
- ▶ 試合で裏面を最大限に活かすためのマインドと戦術
- ▶ 確実に習得するための練習ステップ
「裏面打法に挑戦したけど不安」「練習の成果が試合で出せない」
そんな悩みを解決するヒントが、きっと見つかるはずです。
裏面打法は習得に時間がかかりますが、正しいステップを踏めば、必ずあなたの武器になります。
まずはグリップを見直そう|片面と裏面は別物
裏面打法に取り組む際、最初にぶつかる壁のひとつが「グリップの違和感」です。
片面ペンのままの握りでは、裏面の角度や安定性が確保できず、思うように打てません。
片面グリップのままだと裏面は安定しない
片面時代のグリップでは、裏面を振ったときに面が開かず、安定したインパクトが難しくなります。
- ▶ 親指は深め、人差し指は浅めにもつのが基本
- ▶ 裏面側の3本の指(中指・薬指・小指)は軽く伸ばすことで角度がつけやすくなる
- ▶ 片面ショートが得意な人は、グリップが深く、裏面の振りにくさを感じやすい
最初は違和感がありますが、裏面打法を“武器”にしたいなら、 勇気を持ってグリップを変える必要があります。

最初は違和感あるけど、裏面を打ちやすくするにはグリップがカギになるよ。


多球練習で“自然と”裏面向きグリップを身につけよう
グリップの理想形を探し続けるよりも、 実際にたくさん打つことが一番の近道です。
- ▶ 他人のグリップを参考にするのはOKだが、最終的には“自分の手”に合った形が大事
- ▶ 特にランダム多球で全面に配球してもらうことで、 フォアと裏面の切り返しにも対応できる“実戦型グリップ”が自然と身につく
- ▶ 「裏面だけがやりやすい」ではなく、「ラリー中の切り返しにも対応できる」握りが理想

実戦の中で振りやすいグリップは、“多球の中で探す”のが一番確実
ショートとの両立はできるのか?|裏面に切り替えた実体験から考察
裏面打法は魅力的な技術ですが、片面ショートとのバランスをどう取るかは悩ましい問題です。
どちらも得意というのは理想ですが、実際のラリー中に使い分けるのは簡単ではありません。
私も試してみましたが、グリップが微妙に変わってしまい、ラリーの中で切り替えるのは非常に難しいと感じました。
最終的に、私は裏面に絞るスタイルに落ち着きました。
ここでは、裏面とショート、それぞれのメリットとデメリット、実戦での使いどころを整理しながら、あなたがどう向き合うべきかを考えてみます。
技術 | メリット | デメリット |
---|---|---|
裏面 | 回転がかかりやすく、威力が出る。 切り返しや連打に強い。 |
ミドル処理が難しい。 面の角度が出しにくい。 |
ショート | ナックル性で相手がミスしやすい。 ミドル処理がやりやすい。 |
回転がかけにくく、威力も出にくい。 |
よこたくの実体験から分かった、裏面とショートの両立の難しさ
- ▶ グリップが微妙に変わり、ラリー中に裏面とショートを切り替えるのが難しい
- ▶ 裏面とフォアで構えが違い、動作切り替えが安定しない
- ▶ 実戦では裏面一本に絞った方が安定する場面が多かった
私の場合は、片面歴15年、裏面歴5年。
今ではほぼすべてのバック処理を裏面で行い、ショートはレシーブやとっさの対応で使う程度になりました。
試したからこそわかりましたが、裏面とショートをラリーの中で切り替えるには、フォームだけでなくグリップも変える必要があり、それを瞬時にやるのは現実的ではありません。
特に、裏面からフォアに切り返す動作も、片面ショートと比べて大きく異なります。
片面ショートのときは肘が体に近く、裏面の場合は肘を体からやや離す構えになります。
この違いも、技術的な切り替えの難しさにつながっています。
とはいえ、ショートにもまだ使いどころはあります。
ショートが有効な場面
- ▶ ミドルに出されたサーブに足が間に合わないとき、咄嗟にショートで押し返すと効果的
- ▶ 相手が下がっていて、自分が前にいるときのナックルショート
- ▶ 高校生以下の相手に、ナックルや横回転ショートが効きやすい
ショートを完全に捨てる必要はありません。
でも、もし裏面を本格的に使いたいなら、ある程度はショートの比率を下げていくことをおすすめします。
裏面打法を身につけるための練習ステップ
裏面打法は一朝一夕では身につかない技術です。
特に、ラケットの角度や手首の使い方に慣れが必要で、シェークとは異なる難しさがあります。
ここでは、段階的に習得できるようにおすすめの練習ステップを3つ紹介します。
表ソフトで練習して感覚を掴む
裏面ではラケット角度が下を向きやすく、ミスの原因になりがちです。
そこで表ソフトを貼って練習することで、角度への意識が高まり、正しい打球感覚が身につきやすくなります。
初心者には弾みの少ない表ソフト(例:YASAKA オリジナル)がおすすめ。
安価で扱いやすく、自分の力でボールを飛ばす感覚が身につきます。
手首にテープを巻いて“固定”を体感する
裏面は手首の可動域が広く、意図しない動きでミスが増えることがあります。
テープで軽く固定して練習すると、角度の安定感がぐっと上がります。
優先して取り組むべき技術(習得の優先順位順)
- ① 下回転打ち:片面では苦手なバックへの下回転を攻撃できるようになる
- ② チキータ:裏面は横回転がかけやすく、相手にとって取りづらい回転になる
- ③ ブロックからのドライブ:面をしっかり出せるようになれば、守備から攻撃へ展開可能
試合で裏面打法を使うためのマインドと戦術
練習で裏面をある程度使えるようになっても、試合ではとっさに出せないという人は多いのではないでしょうか?
私もそうでした。大事な場面になればなるほど、自信のある片面スタイルに戻ってしまう。
でも、試合で使ってこそ裏面は育つのです。
練習試合では積極的に裏面を使おう
まずは部内試合やチーム内の練習試合で、バックはすべて裏面で処理すると決めて挑んでみてください。
練習でもいろいろなボールに対応していく中で、裏面の安定感や反応力が自然と高まっていきます。
本番では「使う場面」を決めておく
本番の試合では、「すべて裏面で返す」ことは現実的ではないでしょう。
ですので、“使う場面を決めておく”のが効果的です。
たとえば、バックに来たサーブは必ず裏面チキータで狙うなど、ルールを決めておくことで迷いが減ります。
また、「裏面で来るかも」と相手に意識させるだけでも試合運びが有利になることがあります。
緊張する場面でも裏面を使う勇気
緊張した場面では、どうしても片面でやってきた“慣れた技術”に頼ってしまいます。
でも、そこであえて裏面を1本でも使う勇気があると、その後の試合の流れも変わってきます。
「試合でしか身につかない感覚」が必ずあります。失敗を恐れず、試合で育てていく意識が大切です。
まずはたくさん使ってみよう!
Q&A|裏面打法に関するよくある疑問
習得について
Q 裏面を使えるようになるのにどれくらいかかりますか?
A 社会人なら3年、学生なら1年が目安です。実戦経験を通して慣れていくことが重要です。
Q 裏面打法は独学でも習得できますか?
A 可能です。ラケット角度や手首の使い方は動画などで正確に確認しましょう。
Q 30代から裏面を始めても遅くないですか?
A 全く遅くありません。裏面は工夫と慣れがカギです。
技術・フォーム
Q 裏面とシェークのバックハンドの違いは?
A 裏面は手首がきき、回転量が多く、自然と横回転が入るため取りづらいです。
Q ミドル処理がうまくいきません。どうすれば?
A 立ち位置やグリップを見直すことで改善します。迷ったらショートも活用しましょう。
Q 裏面チキータが安定しません。コツは?
A まずは回転をかけすぎず、ラケット面を相手に向けて当てることを意識しましょう。
用具・フィジカル
Q おすすめのラケットはありますか?
A 初心者には「スワット」など軽くて扱いやすいモデルが向いています。
Q 裏面に合うラバーの特徴は?
A 弾みすぎず、柔らかく引っかかりが良いコントロール系ラバーが最適です。
Q 手首や肘が疲れやすいのですが…
A ラケットが重すぎる可能性があります。軽量モデルやグリップ調整を試してみてください。
試合・戦術
Q 試合で裏面を出すタイミングがわかりません。
A 「レシーブは裏面」など、使う場面を事前に決めておくのがおすすめです。
Q 相手に裏面が読まれて狙われます。どうすれば?
A 裏面以外のショートやツッツキも混ぜて、球種を散らすことが重要です。
Q 裏面を練習してよかったことは?
A バックでも攻撃できるようになり、得点パターンが倍増。自信を持てる武器になりました。
まとめ|裏面打法は“育てる技術”。焦らず試合で育てよう
裏面打法は、焦らずじっくり取り組めば、あなたの卓球を一段階レベルアップさせてくれるはずです。
最初はミスも多く、「やっぱりショートの方が良かったかも…」と思うこともあるでしょう。
でも、それも含めて“自分の裏面打法”を育てていくプロセスです。
あなたにとって最適なフォーム・グリップ・ラバー・使いどころ——それらを探しながら、
少しずつ裏面打法を“試合で使える武器”にしていってください。
裏面をマスターして、新しいスタイルを手に入れよう!